NEWS | アート
2020.05.21 17:10
オーストラリア・ブリスベンを拠点に活動するアーティスト Jaco Roeloffsによるインスタレーション「Superegg」は、便利なコーヒーカプセルの環境への影響を考えさせる作品である。
フランスの数学者 ガブリエル・ラメが考案した、スーパー楕円を立体化した「スーパーエッグ」の形状で、高さは2,038mm×直径1,463mm。アルミニウム、スチール、合板でできていて、重量は350kgもある。
このアルミ板の側面に3,000個以上のコーヒーカプセルを設置。内部にはLEDが取りつけられており、夜になるの鮮やかな光を放つのだ。
コーヒーカプセルは便利な商品だが使い捨てであり、その廃棄物は環境に影響を与えてしまう。これを活用して造形作品にし、鑑賞する人に新たなリサイクル行動を身につけてもらうのがねらいだ。
現代の大量生産品のパッケージは、自然や人間との関わりを考えて作られていないこともある。そこで同氏は、このアート作品を通じて、自然と人間の美しく調和した共存を感じてほしいそうだ。