ロールス・ロイス、複雑な暗号をテーマにした
限定モデル「Wraith Kryptos Collection」をリリース

ロールス・ロイスは、「レイス(Wraith)」の限定モデルとなる「Wraith Kryptos Collection」を公開した。迷路のような複雑な暗号をさまざまな表面に織り込むという、特別なデザインが施された50台限定のコレクションである。

同社のビスポーク担当デザイナー Katrin Lehmannによれば、「Kryptos(クリプトス)」とは古代ギリシャにさかのぼる言葉でそうで、「目に見えない、隠された、暗号化された、さらには神話のような」といった意味をもつという。

そこで、何千年も前から存在する暗号を解読していくような、限られたオーナーだけが記号や絵文字、暗号の読解の鍵を握っているというコンセプトのもとに、アート作品のような美しい記号のパターンを作り上げた。

たとえば、ボンネットにある同社のマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」のベース部分には、グリーンのエナメルによるディテールとともに暗号が描かれている。

「デルフィック・グレー(Delphic Grey)」のエクステリアは、太陽の光に当たると現れるブルーとグリーンのマイカフレークを採用。ホイールにも鮮やかに浮かび上がるピンストライプを施した。

インテリアでは、セルビー・グレーとアントラシートのレザーにクリプトス・グリーンをアクセントとし、ヘッドレストは2つ重ねた「R」のかわりに暗号を刺繍している。また、金属製のダッシュボードにも流れるような暗号がプリントされている。

ちなみにこの暗号は、デザイナーと同社CEOの2人だけが知っているそうで、本社にあるCEOの金庫に封筒が保管されているという。オーナーは、ロールス・ロイスのアプリ「Whispers」を使って暗号を読み解くことができるそうだ。End