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2020.07.27 16:12
愛知県西尾市の石川メリヤスは、職人や漁師が使う作業用手袋「サイコロ印」の一般向け販売を公式オンラインショップにて開始した。
愛知県の西三河地方は、戦前からリサイクル繊維業が盛んな地域で、落綿や残糸、残反をワタに戻す工程を行う反毛工場が数多くあり、そこから供給される再生綿を主原料とした「特紡」(特殊紡績)が発展してきたところである。
この特紡糸の特徴は、バージン(新品)と比べてふわっとしたボリューム感があることで、手袋にすると肉厚で付け心地が良く、長持ちするという。
これを使った同社の作業用手袋は、1957年の創業以来の定番商品で、便利で手の安全性を高める商品である。同社は今回、一般家庭にも普通にあっていい、プロ仕様のものを使ってみたい人もいるはずだと考え、一般向けの販売を決定。
▲ バーベキューやキャンプなどハードな作業向けの最厚手のNo.1
▲ 機械産業の職人が使う厚手タイプのNo.2
高い機能性はそのままにデザインには工夫を加え、手首のオーバーロック(かがり縫い)は種類ごとに色を変えて、「集めて楽しく並べてキレイ」な商品展開とした。また、ブランドネームタグは、決まった保管場所にひっかけられるループを兼ねている。
手袋は7タイプを用意しており、帯パッケージには、丈夫でかつ風合いのある紙を使用して、主な用途がわかるイラストを施した。手仕事が好きな人へのプレゼント用にも使える商品だそうだ。
▲ ガーデニングや農作業で使えるNo.3
▲ 室内作業や犬の散歩で使える薄手のNo.4
▲ ペットボトル由来の再生ポリエステルとリサイクル綿を合わせた繊維「エコロ・ロクヨン」で編んだNo.6
▲ ナイロンの再生わたが主原料の糸を3本束ねて編んだNo.500
▲ 漁業用ウーリー(ナイロンの糸を捲縮加工したもの)入りのNo.551