日本の自動車の魅了を記録した
「世界の名車」シリーズが英語版電子書籍で復刻

インターブックスは、1985年にKoichi Inouyeが書いた「世界の名車」シリーズを英語版電子書籍で復刻した。

今回は、日本の技術力の粋を集めたヴィンテージカーの「TOYOTA 2000GT」、「HONDA Sシリーズ」、「NISSAN フェアレディシリーズ」をラインナップ。スポーティな外観、エンジン回り、テールライトなど、貴重な写真とともに開発ヒストリーやハイエンドなスペックを紹介している。

翻訳は、長年日本国内の自動車メーカーで通訳者・翻訳者として従事してきたSteven P. Ventiが手がけ、英文版の監修をモーター・ジャーナリスト Bob Sliwaが担当している。

英訳にあたってInouyeは、「1960~1970年代は、自動車メーカーがさかんに競い合い、スタイリングとパフォーマンスでしのぎを削る、日本の自動車産業にとって大変な時期でした。それゆえ、この時代には記憶に残る車が数多く生まれ、当時の自動車愛好家のイマジネーションをかきたて、今でも新たなファンを魅了し続けています」と語る。

また、Bob Sliwaは、「Inouye氏の著作は、日本の自動車文化において特別な場所を占めています。それは、スポーツカーがまだ平均的な日本人の手に届かなかった時代に書かれたからです。また当時は、自動車がまだなお強い欲望の対象だった頃でもあります。彼の文章には、テーマとなった自動車に対する情熱が溢れており、個性的でユニークなスタイルの散文だともいえます」とコメント。

続けて、「Inouye氏は『年式の違い』など細部にこだわっていますが、日本の自動車史を彩るマシンのハンドルを握ったときの彼の興奮も手に取るようにわかります。彼の文章には、日本人の男性の夢がぎっしりと詰まっています」と述べている。End