ロシア・サンクトペテルブルクに建設予定の
「Tuchkov Buyan Park」の設計図が公開

ロシア・サンクトペテルブルクで建設予定の「Tuchkov Buyan Park」のための国際設計コンペが先ごろ開催され、地元の建築設計事務所 Studio 44がオランダ・ロッテルダムのWEST 8と共同で手がけた設計案が勝利を収めた。

サンクトペテルブルクの人々は長年にわたり、ペトログラード区のVatny島を都市公園にしたいと望んでいたそうだ。そして、このTuchkov Buyan Parkは、市内を流れるネヴァ川に直接アクセスできる初めての公園となる。

さらには、ペトロパヴロフスク要塞や旧海軍省、サンクトペテルブルクの跳ね橋、ネヴァ川の新しいパノラマの景色を提供。また、マルソヴォ・ポレや夏の庭園、アレクサンドロフスキー公園などの街の緑地、そしてエルミタージュ美術館は、Tuchkov Buyan Parkと「Green Loop」という散策ルートで結ばれることになる。

このプロジェクトのテーマは「Park of Full Sail Romance」。サンクトペテルブルクの港湾都市としての歴史とロマンティックなアイデンティティを反映した、街を散歩する人や地域のイベントのための公園になるという。

WEST 8によれば、地形は起伏があり、川に向かって張り出しているので、対岸の美しい街のシルエットを眺めることができる。島の内部にはキュビスト風のデザインの小さな洞窟を設けることで、ウォーターフロントに豊かで多彩な雰囲気を演出。

訪れた人が夏も冬も楽しめるように、オレンジを栽培する温室など、さまざまな植生エリアを用意。そのほか、広大な多目的の芝生公園や歩道橋、並木道、水上ステージ、迷路、遊び場、野外劇場など、多彩なプログラムも設置するそうだ。End