「空飛ぶクルマ」の実現に向けて一歩前進
PAL-Vが手がける Libertyが公道で走行

世界初となる「空飛ぶクルマ」を手がけているオランダの企業「PAL-V」は、開発中の「Liberty」がヨーロッパの公道での走行許可を取得したことを発表した。

PAL-Vでは、2012年にプロトタイプの走行・飛行テストを実施。その後は開発を進め、商用モデルとなる「Liberty」の設計を開始したという。

そしてこのたび、2020年2月から行われてきたテストトラックでの広範囲にわたり厳密な試験をクリア、オーバルトラックでの高速走行、ブレーキや排ガス、騒音にいたるまで、一般車両と変わらない性能を実現したそうで、今後は路上での耐久試験を実施することにしている。

自動車としては、乗員は2名で最高速度は160km/h、最高出力は100 hpで航続距離は1315 kmとなる。また、飛行機になれば最高速度は180km/hで、最高出力は200 hp。離陸滑走距離は180mで着陸には30mを要する。航続距離は400~500kmとしている。

「空飛ぶクルマ」を実現するための次なる目標としては、航空機としての認可を受けること。「Liberty」は2015年より欧州航空安全機関の認証試験を受けているそうで、2022年には完了する予定だ。End