災害対応など社会問題で活用できる
自己処理型水洗トイレ「トワイレ」

▲「トワイレ」イメージ

伊藤忠商事ニシム電子工業船山カンバーランド・ジャパンの4社は、大規模自然災害時の被災地支援や、離島および山岳地の観光活性化支援のために、自己処理型水洗トイレ「トワイレ」とトレーラー移動式「パークトワイレ」を正式に販売することを発表した。

「トワイレ」は、ニシム電子工業が2017年に開発に着手し、2020年に完成した自己処理型水洗トイレ。独自の浄化処理技術と太陽光発電+リチウムイオン電池を備えており、停電後も約70時間は蓄電池で運転が可能。さらに、IoTによる遠隔監視機能があり、移動させることができる水洗トイレである。

水洗された排泄物はトイレの中で生物分解され、フィルターを通じて浄化された水は再び洗浄水として利用されるという。商用インフラから独立したトイレとして、災害対応、自然公園での環境問題など、さまざまな社会問題で活用を見込んでいる。

▲「パークトワイレ」イメージ

また、「パークトワイレ」は、トレーラーに「トワイレ」を搭載したもの。平常時には公園などで活用し、災害発生時には被災地に運搬できるタイプである。

同製品は災害現場の深刻なトイレ事情を憂慮し、電気や水道が無くても清潔に使えるという。すでにこれまで、日本各地で頻発する大規模な自然災害において、現地での医療関係者や災害復旧ボランティアの支援実績を積み重ねているそうだ。End