伊藤忠商事、海洋ごみ由来のゴミ袋を開発
長崎県対馬市の海岸清掃活動に一部無償提供

▲対馬市の海岸に漂着した海洋ごみ

伊藤忠商事とその子会社で日本最大手のゴミ袋メーカーである日本サニパックは、世界初となる海洋ごみ由来の原料を配合したゴミ袋を開発した。

伊藤忠商事は海洋ごみ問題を重要な社会問題と捉え、海洋ごみをマテリアルリサイクルし、再び製品化する事業に取り組んできた。そして今回、長崎県対馬市とも連携しながら、そのリサイクルに成功した。

▲商品イメージ

長崎県対馬市は「日本一海洋ごみが多い島」と呼ばれ、年間約2万立米の海洋ごみが漂着していると推定されるそうだ。毎年数億円の回収費用をかけながらも全量回収には至らず、深刻な社会課題となっている。

そこで伊藤忠商事と日本サニパックは、開発したゴミ袋を対馬市やその他の地域で海岸のゴミ清掃活動を必要とするエリアに一部無償で提供する計画で、海洋ごみ問題を解決するための循環経済型のビジネスモデルを構築していくという。

また、海洋ごみ問題への啓発も兼ねたこの活動により、対馬市での海洋ごみの発生や処分コストの抑制にもつながると期待している。End