三井化学と日本IBM、高精度な気象データを活用した
太陽光発電量未来予測サービスを開発

▲写真:Rodion Kutsaev

三井化学日本IBMは、IBMのグループ企業 The Weather Company(TWC)の高精度な天候データを活用した太陽光発電関連の新たなソリューションの開発を進めている。

三井化学は、国内およびインドにおいて、太陽光発電の診断・コンサルティング事業を展開。今後はアジア、中東、アフリカなど、太陽光発電プラントプロジェクトの本格化が期待される地域を中心に、太陽光発電関連ソリューション・ビジネスを展開する計画だという。

また、TWCは世界でもっとも予測が正確な気象情報サービス会社で、日本IBM内に「アジア太平洋気象予報センター」を設置。気象予報士が24時間365日常駐して、企業向けの気象データをクラウドサービスで提供している。

そこで今回開発したソリューションは、日本IBMがもつAIの専門性や知見を用いた、精度の高い日射量データを算出する技術となる。これに加えて、日射量未来予測精度向上と太陽光発電量未来予測をベースとした、新たなソリューションの開発および販売計画の策定も行った。

▲新サービスの位置づけ

両社は今後、TWCが提供するさまざまな気象パラメータと地理地形データ分析基盤「IBM Weather Operations Center」を利用して、三井化学が持つ太陽光発電所の発電量に関わるデータをAIに学習させることで、精度の高い日射量未来予測モデルおよび太陽光発電量未来予測モデルを開発。

これをもとに、発電量未来予測・需要未来予測などのサービスを提供・販売することにしており、新サービスの提供開始は2021年度中を目標としている。End