福島・神戸・熊本の地方紙が防災知見を発信
防災記事でつくられたお土産袋「おみやげ防災」

福島民報社神戸新聞社熊本日日新聞社は、地方紙が持つ防災情報を全国に発信する共同プロジェクトとして、地元を長年取材し蓄積した防災記事で作られたお土産袋「おみやげ防災」を配布する。

3紙は、県外から来た観光客が防災知見を地方から全国に持ち帰ってもらうために、2020年に「おみやげ防災」を制作。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、今回ようやく配布が実現した。

2021年3月11日(木)に福島で配布されたおみやげ袋には、東日本大震災や記録的豪雨を経験した福島民報社が「水害対策方法」をテーマに、被災者の実体験に基づいたエピソードから考える防災方法や、津波の避難方法を啓蒙する「津波てんでんこ」などの情報を掲載。

1月17日(日)に神戸で配布されたおみやげ袋には、阪神・淡路大震災を経験した神戸新聞から在宅時の避難方法を紹介。4月14日(水)には、熊本地震を経験した熊本日日新聞から、避難所での生活方法を紹介する予定だ。

また、福島民報社は、東日本大震災から10 年という節目を迎え、改めて防災の必要性を伝えるべきだと考えて、全国の人々に防災知見を活用してほしいとの思いから、紙袋の記事データを同紙の公式サイトにてオープンデータとして公開している。End