長野県立美術館完成記念
多彩な展覧会をラインアップ

▲中谷芙二子「霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ-」

全面改築により3年半の休館を経て、名称も新たに開館する長野県立美術館は、ランドスケープ・ミュージアムを象徴する屋外常設展示をはじめ、オープニングとして4つの展示を開催する。

屋外常設展示としては、アーティスト・中谷芙二子の「霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ-」を公開。信州の山々を遠景に、時間や天候によって違った表情を魅せる幻想的な作品である。

本館展示室では、長野県立美術館完成記念 未来につなぐ~新美術館でよみがえる世界の至宝 東京藝術大学スーパークローン文化財展を開催。美術館という施設の本質に関わる、公開と保存・修復・復元をめぐるさまざまな問題について考える展覧会で、東京藝術大学は最新のデジタル技術を駆使し、仏教東漸の跡を記す「スーパークローン文化財」を展示する。

▲長野県立美術館完成記念 未来につなぐ~新美術館でよみがえる世界の至宝 東京藝術大学スーパークローン文化財展

2階に新設される「アートラボ」で行われる「新美術館みんなのアートプロジェクト ふれてみて」では、金箱淳一、中ハシ克シゲ、西村陽平、光島貴之の4名に依頼した「ア-トラボ」のためのオリジナル作品の制作を紹介。

▲新美術館みんなのアートプロジェクト ふれてみて

また、「新美術館みんなのアートプロジェクト」(映像)の企画として、榊原澄人「イイヅナアナクロニクル」(仮題)とユーフラテス「1本の線」(仮題)も上映展示。新設される「交流スペース」のために約2年間にわたってコミッションワークに取り組み、来館者に開かれた「屋根のある公園」の象徴となる、動く壁画ともいえる2本のアニメーション作品を公開する。

▲新美術館みんなのアートプロジェクト Something there is that doesn’t love a wall―榊原澄人×ユーフラテス

そのほか、同館1F「交流スペース」西側のオープンギャラリーでは、人々の日常生活や個人的な場所にまつわる記憶についてインタビューし、その土地の特性や歴史を見出すことを試みるメソッド「日常記憶地図」を各地で展開するサトウアヤコを迎え、同館の建つ善光寺周辺の歴史ある街や、この地域に暮らす人々と同館のこれまでの関係性を見つめなおす展示が行われる。End

▲美術館のある街・記憶・風景 日常記憶地図で見る50年

長野県立美術館完成記念 未来につなぐ~新美術館でよみがえる世界の至宝 東京藝術大学スーパークローン文化財展

会期
2021年4月10日(土)~6月6日(日)
9:00~17:00(入場は16:30まで)
会場
長野県立美術館 本館 展示室1・2・3
詳細
https://www.npsam.com/exhibition/detail/superclone

新美術館みんなのアートプロジェクト ふれてみて

会期
2021年4月10日(土)~8月15日(日)
9:00~17:00 観覧無料
会場
コレクション展示室・アートラボ
詳細
https://www.npsam.com/exhibition/detail/furetemite

新美術館みんなのアートプロジェクト
Something there is that doesn’t love a wall―榊原澄人×ユーフラテス

会期
2021年4月10日(土)~8月15日(日)
9:00~17:00 観覧無料
会場
交流スペース
詳細
https://www.npsam.com/exhibition/detail/loveawall

美術館のある街・記憶・風景 日常記憶地図で見る50年

会期
2021年4月10日(土)~6月27日(日)
9:00~17:00 観覧無料
会場
オープンギャラリー
詳細
https://www.npsam.com/exhibition/detail/50years
休館日
水曜日 ※5月5日(祝)は開館、翌日の5月6日(木)は休館