3Dデータと精密鋳造技術で
建設当時の広島県福山城としゃちほこを再現

精密部品メーカーであるキャステムは、精密鋳造技術で製作したステンレス製の福山城(1/250スケール)と伏見櫓のしゃちほこキーホルダー(1/24スケール)を、自社ECサイト「IRON FACTORY」にて販売。

広島県福山市にある福山城は、2006年に日本100名城に選定され、2018年には福山城跡の天守部分に対し、広島県内では初の事例となる景観重要建造物にも指定された。現在、天守は外観復元工事や展示リニューアルのため休館中だ。

その福山城を建設当時の図面をもとに3Dデータを作成し、外観を完全再現。築城技術の粋を集め、城のなかでもっとも美しく造られたとされる「算木積み工法」を用いた石垣も、当時の写真からディスプレイスメントマッピングで完全再現し、精密鋳造技術により細部までステンレス(重さ5kg)で形にしている。

▲福山城としゃちほこの3Dデータ

また、伏見櫓は現在、国の重要文化財に指定されているが、このしゃちほこキーホルダーは、1951年に伏見櫓を解体修理した際に取り外されたしゃちほこを実際に3Dスキャンし、3Dデータ化。尾の傷までも完全再現しているそうで、こちらもキャステムの精密鋳造技術を駆使して金属化している。

▲しゃちほこの3Dスキャン中の様子

どちらの商品も、建築学者であり広島大学名誉教授の三浦正幸教授が監修、城マニア必見の出来に仕上がっているそうだ。End