インテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」をオンラインで活用
国内未上陸を含むバイヤー必見のフランス企業17社 厳選して紹介します

フランス・パリで開催されるインテリアの見本市「MAISON & OBJET(メゾン・エ・オブジェ)」は、同展がオンライン上で楽しめるプラットフォーム「MOM(Maison & Objet and More)」を公開している。

同サイトは年間250万人が利用する大規模なプラットフォームで、世界各地の48万人ものバイヤーにブランドや製品の情報を提供しているという。今回はそのなかから、厳選したフランスの出展企業17社とその代表的な製品を紹介する。

ファニチャー部門

OBJEKTO

2004年の設立以来、さまざまな建築家やデザイナーの作品を世界に向けて展開してきたOBJEKTO。力強くエモーショナルなコレクションで人々を惹きつけるという他にないアプローチを採用し、そのユニークかつ機能的なデザインは時代を超越したものとなっている。

▲OBJEKTO

CHAISES NICOLLE

Paul-Henry NICOLLEがフランス・モーにて1913年に創業したCHAISES NICOLLEは、1世紀を経てもなおスチール材を用いたチェアづくりの伝統を守り続けている。176もあるカラーバリエーションを使い、時代を問わずミニマリスティックな室内と調和するデザインに仕上げている。

▲CHAISES NICOLLE

MAISON TAILLARDAT

Maison Taillardatはフランス流の生活術を体現するブランドである。ラグジュアリーホテル向けから個人向けまで幅広く、良質の素材を厳選した匠の技による高級家具を展開。18世紀のフランス王家の家具デザインをモチーフに、顧客の好みに応える独創的な製品を手がけている。

▲Maison Taillardat

MOISSONNIER

1885年に創業して以来、フランス流の生活術を具現化した高級装飾家具を作り続けてきたMoissonnierは、伝統的なスタイルに大胆な創造性を融合させながら、エモーションや多様性、優れた技巧を通じて独自の路線を貫いてきた。家具一式だけでなく、木工品やクローゼット、キッチン、造作本棚などを国内外で展開している。

▲Moissonnier

DUVIVIER CANAPES

1840年から続く優れたクラフトマンシップと世界中の豊かな素材を融合し、フランスならではのソファやアームチェア、家具を手がけるDuvivier Canapés。2006年にはフランス政府から「無形文化財企業」に認定されるなど、卓越した職人技を誇っていることでも知られている。

▲Duvivier Canapés

FERMOB

フランス国内にとどまらず、ヨーロッパでガーデンファニチャーを展開するFERMOBは、ブランドの「レシピ」ともいうべきデザインにこだわる。ファニチャーや照明、アクセサリーなど幅広く展開するラインナップは、どんな空間でも生きる喜びや楽しさを与えてくれる。

▲FERMOB

ADJAO MAISON

土台部分に樹木をそのまま使った「Arbre-Lumière」と呼ばれるアイテムなど、ユニークで美しく、エシカルな照明器具を展開するADJAO MAISON。自然にインスパイアされたデザインは、にぎやかで暖かい雰囲気を創り出し、エレガントで楽しい暮らしを演出する。

▲ADJAO MAISON

MAISON POUENAT

1880年に建築構造の施工からスタートしたMaison Pouenatは、現在、金属製の家具や照明の製造も手がけ、個人住宅からハイクラスホテルや高級店舗向けに装飾性の豊かな建具金物を展開。近年では著名なデザイナーとコラボレーションした家具・照明コレクションを発表している。

▲Maison Pouenat

LYON BÉTON

大胆なデザインの家具やアクセサリーを手がけるLyon Bétonの特徴は、とりわけコンクリートなどの材料を型取りするというこれまでにないデザインアプローチにある。型にはめるという制約にもかかわらず、コンクリートを自由な形で表現し、エレガントでユニークなプロダクトに仕上げている。

▲Lyon Béton

LOUIS ROITEL

1867年の創業以来の職人技を守りつづけながらも、刺繍や羽毛、飾り紐などを使ったこれまでにない家具やチェアを展開するブランド Louis Roitel。フランス政府より「無形文化財企業」の認定を受ける。サステナビリティを意識しながらも、現代的にデザインを再解釈し、チャレンジを続けている。

▲Louis Roitel

LK LE VAILLANT KATIA

LK Le Vaillant Katiaは、落ち着いた雰囲気のインテリアブランドで、手がける家具の高級感から世界中で支持を集めている。オンリーワンでなおかつ自然な印象をもつコレクションにこだわり、素材とシンプルさ、本物志向に重きを置きつつ、さまざまなデザイナーともコラボレーションを行っている。

▲LK Le Vaillant Katia

テーブルウェア部門

CLAUDE DOZORME

ブランドロゴにもあしらわれた「オオカミ」の愛称をもつBlaise Dozormeが1902年に設立し、代々受け継がれてきた高級ナイフブランド Claude Dozorme。テーブル用やキッチン用など、どのコレクションもフランスにある100年以上続く工房にて今なお手作業で製造されている。

▲Claude Dozorme

VERDIER COUTELLERIE

フランスの刃物製造の中心地・ティエールにほど近い町で1859年に創業したVERDIER COUTELLERIEは、およそ2世紀にわたり代々受け継がれてきた職人技を守り続けている。その一方で、新しい技術をつねに取り入れつつ、家庭用からプロ用までさまざまなラインナップを展開している。

▲VERDIER COUTELLERIE

LA ROCHÈRE

フランス最古の歴史を誇るガラス工房 La Rochèreは、1475年に創業。レストランなどの現代の食卓にもマッチする、他に類を見ない伝統的なスタイルのコレクションを今なおつくり続けている。ブランドが持つそのストーリーは、使うたびに感慨深い気持ちにさせてくれるガラスウェアでもある。

▲La Rochère

ファイアプレース部門

JC BORDELET

フランス・モンペリエに工房を構えるJC Bordeletは、40年以上にわたり金属製のファイアプレースを作り続けている。エレガンスと簡潔さを兼ね備えたデザインで、すっきりとしたラインにより炎を強調。カスタマイズも可能で、室内の中央にあっても自然と空間になじむように仕上げている。

▲JC BORDELET

QAÏTO

QAÏTOが展開するファイアプレースは、ペレットバーナーとしても簡単に使える機能を備えており、夏には庭に持ち出してグリルでバーベキューを楽しむことができる。薪を用意するという面倒がなく、ファイヤーピットとして暖を取りながら、にぎやかな焚き火を囲むことも可能だ。

▲QAÏTO

ガラス製品部門

GRAV’OR

1982年の創業以来、フランスの匠の技を活かしたガラス製品を手がけるGrav’Or。パーテーションや壁面材、シャワーキャビン、フロアタイル、キッチンパネル、装飾鏡などの幅広いラインナップは、ショップやホテル、住宅やオフィスのインテリアデザインを一新してくれる。

▲Grav’Or

なお、これらのブランドはいずれもフランス貿易投資庁-ビジネスフランスが支援するもので、MOMのプラットフォームからアクセスして、フランス発のハイエンドのプロダクトをいつでも体験することができる。上記製品に興味のある日本企業は、ビジネスフランスまで問い合わせれば日本語で詳細な情報の請求もできるそうだ。ぜひチェックしてみてほしい。End

>フランス貿易投資庁-ビジネスフランスへ問い合わせる(法人のみ受付)