世界最大の温室プロジェクト「Tropicalia」
ヴェネチア・ビエンナーレにて模型が公開

▲© Octav Tirziu

伊ヴェネチアで現在開催中の第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展では、非営利組織 Zuecca Projectsとフランスの建築設計事務所 Coldefyによる展示「Tropicalia – Architecture, Materials, Innovative Systems」が、2021年11月21日(日)までSquero Castelloにて公開されている。

この展示では、熱帯の動植物をはじめ、温室「Tropicalia」がもつ建築的・技術的な特徴、さらにはそのユニークで持続可能な空気処理技術を紹介している。

▲© Octav Tirziu

今回は模型やドローイング、スケッチ、ビデオ、作業資料やプレゼン資料を展示しているが、この施設は、世界最大規模の温室として、2024年にフランスのコート・ドパール(Côte d’Opale)にオープンを予定。

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

訪れた人は、透明なドームのなかでトロピカルな雰囲気に浸ることができ、極彩色の羽をもつ蝶や花から花へと飛び回るハチドリを楽しむことができるそうで、官能的で刺激的、そして牧歌的な没入体験を提供するとともに、貴重な動植物や脆弱な生態系への理解を深めることができるという。

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

▲Installation Pictures by AFP | Andrea Ferro Photography. Courtesy of Zuecca Projects and Coldefy

ドームは35メートル規模で面積は20,000平米、26度に設定された風が吹き、光を浴びた豊かな植生、美しいランや鳥、蝶、魚、爬虫類のいる熱帯林など、ユニークなエコシステムを形成する。

さらに、施設は外部の自然環境と完全に統合されるそうで、「メガストラクチャー」とはちがって周辺の環境をシームレスに統合し、地域の動植物も含まれるようになるとしている。

▲© Coldefy

▲© Coldefy

▲© Coldefy

▲© Coldefy

▲© Coldefy

また、持続可能な空気処理を行うTerraothermと共同でエネルギーの自給自足を行うことにしており、温室効果によって生成されたあらゆる熱がリサイクル・貯蔵され、余ったエネルギーは熱ネットワークを介して周辺の建物や企業にも提供される計画だ。End