⽇本伝統の指物技術を駆使した
アウトドア向け「マルチローテーブル」

マルイ造形家具⼯業は、⽇本伝統の「指物技術」という継⼿接合を使い、組立式「マルチローテーブル」を開発した。

2020年12月に組⽴式アウトドア家具の新ブランド「A&D/W」を⽴ち上げた同社。以前に紹介した第1弾の「七輪囲炉裏」に続く第2弾となる今回は、マルチローテーブルのほか、「ミニテーブル」「ランタンポール」「薪台」「ハンガースタンド」といった、ソロキャンプなどに使えるギアを展開する。

「マルチローテーブル」は、多彩な機能性を持つのが特徴で、テーブル天板は椅⼦の⾼さや体型、姿勢に応じて最適な⾼さに変更することができる。天板下にもう一枚の板部材を設置して、2段にすることもできるという。

▲マルチローテーブル

調味料やランタンなど、テーブルスペースに載せきれないものを置きたいときには補助天板を使用。ハンガーを使ってシェラカップやマグカップなどを吊したり、吊し棒で菜箸、トング、火バサミ、フライパン、キッチンペーパーなどを吊することも可能だ。

▲高さ変更

▲補助天板とハンガー

▲吊し棒

▲天板2段設置も可能

また、岩⼿県指定伝統⼯芸品である「南部箪笥」の製作によって培われた指物技術で接合。金具類、ボルト、ネジ、釘などは一切使用せず、木製部材のみで、⼯具も使わず組み上げることができる。

▲8つの接合技

▲T溝接合

▲アイカキ接合とクサビ接合

▲ホゾ接合

▲アリ接合

▲天板ロック

▲天板支持ダボ

▲クサビ接合

▲落下防止フレーム接合

素材は、堅木のオノオレカンバ材、カリン材、ナラ材を用意。分解すれば完成時の約15分の1のコンパクトサイズにすることができ、持ち運びも簡単にできる。指物技術は8つの接合技が使われており、組立や分解の際に伝統工芸の技による接合の楽しさを体感することができるだろう。End