古民家を軸に土着の営みを
つくり育てる会社「つぎと」設立

それぞれの土地の暮らしや歴史を象徴する古民家を軸に、土着の営みをつくり育てる会社「つぎと」が2021年7月に設立された。

歴史や暮らしの文化、工芸や農林水産といった生業など、その土地には人から人へ受け継がれてきた営みと、固有の風景がある。多様な営みや風景の集合体が日本であり、それぞれの営みが日本のアイデンティティを形成している。

その一方で、人口減少やライフスタイルの変化によって、これらの貴重な営みは日々失われつつある。「つぎと」では、古民家を活用して、失われつつある豊かな営みを次世代に継ぎ、多様な地域社会を未来へと繋げることを目指す。

個人、事業者、行政、家主といった地域のパートナーとともに、地域の未来をともに構想し、描いた未来を実現して、日々の課題に向き合いながら、立ち上げた事業を育てていくバリューチェーンの構築が目標だ。

同社が提供するプロダクトとしては、ホテル・店舗開発、イベント企画運営、インターネット販売、古民家空き家バンク、地域ファンド、スクール・セミナーなどを展開。

古民家の活用や地域の活性化に取り組むなかで、さまざまな法的課題に直面することがあり、なかには時代に合わなくなっているものなどもあるとして、より合理的な仕組みづくりに向けて、国や自治体に提言も行うとしている。End