欧州宇宙機関とJAXAと共同探査プロジェクト
探査機が水星の画像を撮影

▲© ESA/BepiColombo/MTM

欧州宇宙機関(ESA)は、JAXAと共同で進める水星探査プロジェクト「ベピコロンボ(BepiColombo)」において、探査機が水星の画像を撮影したと発表した。

探査機が撮影したのは水星の北半球の一部。そこにはかつて溶岩が流れた平野部「Sihtu Planitia」が見られるという。

さらに、そのなかにある円くてつややかな明るいゾーンは、ルダキ(Rudaki)平野と呼ばれる一帯で、そのまんなかにはクレーター「カルヴィーノ(Calvino)」が見られる。

▲© ESA/BepiColombo/MTM

▲© ESA/BepiColombo/MTM

▲© ESA/BepiColombo/MTM

また、幅166 kmもあるクレーター「レールモントフ(Lermontov)」をはっきりと目にすることができる。このクレーターはひときわ輝いているように見えるが、これは「hollow(空洞)」と呼ばれる水星に固有の特徴で、揮発性元素が宇宙に流出することでできるのだそうだ。

▲© ESA/BepiColombo/MTM

探査機は今回、水星に約199kmの距離まで接近。「ベピコロンボ」計画では今後、水星付近を飛行しながら、2025年には水星の周回軌道に入る予定。コアや表面など、さまざまな調査を行うことにしている。End