森林の循環へ貢献する
コクヨのサステナブルな木製家具ブランド「yuimori」

▲「yuimori」のブランドロゴ

コクヨは、木材をはじめとする国産の素材活用により森林の循環へ貢献する、サステナブルな木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」をスタートした。2021年11月4日(木)よりコクヨ東京ショールームにてプロトタイプを展示し、2022年春より発売する予定だ。

同社はこれまで森資源を活用して成長してきたことから、その資源が生まれる環境を守りたいという想いをもってきたという。そこで、2006年に高知県の大正町森林組合(現・四万十町森林組合)とともに、森林保全活動「結(ゆい)の森プロジェクト」をスタート。

▲荒廃が進む日本の森

▲森をあるべき姿に

適正に間伐を行い、その効果の検証を実施するなど、15年の取り組みを経て、荒廃していた森は徐々に健全な姿になりつつあるそうだ。そして、この森林があるべき姿を保ち続けるために、そこで育ち間伐された木材をできる限り無駄なく活用する活動の1つとして同ブランドを立ち上げた。

国産木材をはじめとする日本で生まれる素材を活用し、素材ごとに分解可能な設計を行うによって、リサイクルや適切な廃棄ができる製品を開発することで、自然共生社会へ貢献していくことを目指している。

▲1stプロダクトのイメージ

第1弾プロダクトは芦沢啓治が手がける。公開されたチェアのデザインでは、「結の森」を保全するために間伐したヒノキを使用した合板を立体的に曲げて成型。素直な構造体と曲げ合板を組み合わせることで、力強いフォルムでありながらシンプルなデザインを追求、幅広い空間に調和するプロダクトとなる。

同氏はプロダクトデザインとともにディレクションも担当。また、ブランドのパートナーとして、天童木工が木の素材感豊かなデザインを具現化。独自技術「Roll Press Wood」によるヒノキの活用を実現するとしている。End