テキスタイルデザインスタジオNUNO初の作品集
刊行記念 「nuno nuno」展開催

テキスタイルデザイナーの須藤玲子が主宰する、テキスタイルデザインスタジオ NUNOの布づくりの全貌を紹介する初の大型作品集、Reiko Sudo「NUNO – Visionary Japanese Textiles」が2021年11月にイギリスの美術系出版社 テームズ&ハドソンより刊行される。

須藤を中心に、創業者の新井淳一、NUNOのメンバーが手がけたテキスタイルから300点を、オノマトペを切り口にして紹介。写真家・林雅之による撮り下ろし写真とともに、NUNOのテキスタイルを貼り込んだ装丁による上質なヴィジュアルブックで、村上春樹や伊東豊雄、音楽家のアート・リンゼイ、V&Aキュレーターのアナ・ジャクソンなどによる寄稿も収録する。

▲NUNO初の大型作品集 Reiko Sudo《NUNO – Visionary Japanese Textiles》

NUNOはこれを記念して、林雅之およびコンテンポラリーデザインスタジオwe+とのコラボレーションによるインスタレーション展示「nuno nuno」を、2021年12月1日(水)から12月12日(日)まで東京・六本木のAXISギャラリーにて開催する。

今回は、展示「FUWA FUWA(ふわふわ)」「KIRA KIRA(キラキラ)」「ZAWA ZAWA(ザワザワ)」など、作品集の切り口となった8つのオノマトペを手がかりにNUNOのテキスタイルを紐解く。さまざまな素材や表現技法が私たちに呼び起こす身体感覚や感情に注目するものとなる。

▲(上から) 《Origami Pleats》1997、《Fluffy Hair》1989 Photos Masayuki Hayashi

さらに、NUNOのテキスタイル426種・約3200カットを3年にわたり撮影した林の写真では、糸が織りなす、まるで生きているかのような布の世界が露わとなり、NUNOのメンバーにも驚きをもたらしたという。その圧倒的な解像度のテキスタイルフォトは同展の見どころとなっている。

▲《Trap Circle》2015 Photo Masayuki Hayashi

また、須藤とwe+の初のコラボレーションである展示デザインは、NUNOのテキスタイルにあらたな表情を与える。作品集を出発点としながら独自の解釈で表現される同展で、あらたなNUNOの世界を楽しむことができるだろう。

▲we+による展示デザイン

なお、オンライントークイベントとして、AXIS Forum 「原点回帰」vol.06 須藤玲⼦(NUNO)が11月30日(火)19:00より開催。12月4日(土)20:00からは、須藤玲子、林雅之、we+の林登志也と安藤北斗によるインスタライブも開催される予定だ。End

NUNO – Visionary Japanese Textiles刊行記念
「nuno nuno」展

会期
2021年12月1日(水)~ 12月12日(日) 入場無料
開館時間
11:00〜19:00 ※会期中無休
会場
AXISギャラリー
詳細
https://www.nuno.com/