北海道・小樽と北前船の歴史と文化を伝えるセレクトショップ「小樽百貨UNGA↑（うんがぷらす）」は、陶芸家・大石俊久とともに作ったオリジナル新商品「土鍋 nawame」を発売している。

小樽百貨UNGA↑は、明治初期に北海道初の営業倉庫として使われていた旧小樽倉庫本庫にて2019年にオープン。小樽に遺る歴史や文化を載せたオリジナル商品や地元クラフト作家の作品などを取り扱っている。

また、小樽から余市にかけては縄文時代の古代遺跡の密集地帯だそうで、数多くの土器や石器、彫刻などが発見されているという。

そこで、この地からこうした歴史に想いを馳せ、大石とともに土鍋を製作。素地は土鍋に泥状にした野幌粘土を刷毛塗りし、側面は焼成時に藁を巻くことで、土と藁の成分どうしが化学反応を起こし、緋色の線が現れている。

素材は陶で、サイズは約径25cm（持ち手含む）×高さ13cmの2合炊き。それぞれ蓋と器の持ち手には、縄文土器によく見られる縄の跡目を付けており、内側には釉薬がかかっているので染み込みを防いでくれるそうだ。

▲土鍋 nawame【白】 泥状の白粘土(化粧土)を吹き付けて焼成

▲土鍋 nawame【黒】 黒土を混ぜた野幌粘土を刷毛塗り