2021年には、日本各地にその土地々々の風土を活かした、宿や物がうまれました。
地方でよく見かける、「田んぼ」のある広いロケーションを活かしたり、古い施設をデザインの力で生まれ変わらせるリブランディングなど、工夫は様々ですが、どうやら見たことのない景色や出会いが日本にはまだまだありそうです。

当特集では、今年紹介した新しい宿と、旅に持っていきたい品々をご紹介します。
普段いる場所から離れて、もう一つのMY HOME TOWNを見つける旅にでてみませんか？

Entô

島根・隠岐ユネスコ世界ジオパークのジオ・ホテル「Entô」

Entôはひとつの施設に宿泊機能と展示室「Discover」やフィールドコンシェルジュなどを備えた、ジオパークの魅力を最大限に体験できる、日本初の本格的なジオ・ホテル。
地球にぽつんと浮かぶ隠岐のジオ・スケープと、島で暮らす人々との温かな出会いという付加価値を足した、都市型のラグジュアリーとは一線を画す、「ないものはない」という新しい贅沢や新しい体験ができます。

VISON

いのちを喜ばせるための大型リゾート「VISON」

リゾート内にある、VISION HOTELSは本草における実践学の考えをもとに「野に遊び、野に学べ」がコンセプト。VISIONのある野山のなかで、現代では失われがちな鋭い感性を、食やワークショップなどの体験を通して、取り戻せるようなプログラムが行われています。目の前に広がる山々と人々の関係を感じることができます。

松本十帖

浅間温泉エリアをリノベーションした「松本十帖」

「松本十帖」は、長野県松本市・浅間温泉にある1686（貞享3）年創業の老舗旅館「小柳」の再生を契機として、浅間温泉全体のエリアリノベーションを施したもので、敷地内にはもともとの建物を改装した「松本本箱」と「小柳」の2つのホテルがある。閉じていた旅館を「解放」するため、ブックストアやベーカリー、ショップなどを旅館の敷地内に設置し、日帰りの利用者もそこで飲食や買い物を行うことができるという気軽さが何より魅力的です。

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

坂茂が設計したサウナのあるホテル「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」

山形県庄内地方を象徴するランドスケープである水田から着想を得て生まれたデザインで、田んぼに浮かび、周囲の山並みや田園風景に溶け込む、木のぬくもりを生かしたシンプルで居心地のよいデザインホテル。ホテルの建築と同じく建築家・坂茂がスパ棟のサウナのデザインも担当しており、同氏が初めて手がけるサウナで、県内ホテルでは初となるセルフロウリュを備えた本格的なフィンランド式サウナを楽しむことができます。

moln

すべての人に最適な旅をパッケージする、スーツケース「moln」

旅がもつ非日常性を表現しつつも、現代の移動に最適な機能を満たす旅の道具としてデザインされたこのスーツケース。カバンの中でも選択肢が限られているスーツケースのデザインですが、malonのカラーリングは大地を感じられる岩・赤土・炭をモチーフにレザー（合皮）とポリカーボネートを基調としており、ジェンダーや世代や公私を問わずあらゆる価値観に寄り添う形が表現されています。未来の旅の荷造りをするのに、ぴったりなスーツケースです。

instax mini Evo

旅の思い出を記録する、これまでのチェキの全てがつまった「instax mini Evo」

アナログなデザインでありながら、「ソフトフォーカス」や「光漏れ」などの10種類のレンズエフェクトと「モノクロ」や「レトロ」などの10種類のフィルムエフェクトを自在に組み合わせることで「100通りの撮影エフェクト」が楽しめるなど機能は最新。情景を感じたまま表現することができ、おまけに軽い。本製品のテーマは「don’t just take, give.(とるだけじゃない、あげたいから。)」。旅先の写真をその場で家族や友人に贈ってあげられるのもチェキならではです。

motta

退屈な時間に、気分をリフレッシュしてくれるハンカチ「motta」

長時間の飛行機やバス、電車での移動は楽しい旅でも、気分は少し落ちてしまうというもの。中川政七商店×Takramによるハンカチ「motta」は専用の「ハンカチパフューム」を使うことで、使うたびにささやかに香り、スパイスのように気分をプラスし、気分の切り替えやリラックスできるひとときへと導いてくれます。

ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー

旅先に向かうためのサスティナブルなスニーカー「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー」

地球環境に少しでも優しい旅をしたいと思う、サスティナブル志向の高い人にぴったりのスニーカー。ミッドソールには、再生素材を活用したことをあえて見せるデザインを採用し、ミッドソールのズームX フォームの小さなかけらが見えることにも意味をもたせたそうです。重量に占める再生素材比率を50％以上、ナイキの中でもっともサステナビリティ志向の高いパフォーマンスシューズとなっています。