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2022.02.14 13:00
フードだけでなく、さまざまな商品を店舗から自宅へと届けてくれる配送サービスが普及しつつある。ただ、その場合には自分が注文したものしか購入できないし、そもそも商品をwebサイトでひとつずつクリックしていくのも面倒だ。生鮮食品なら傷もチェックできないし、配送時間もなかなか予測しづらいだろう。
米ロサンゼルスのRobomart(ロボマート)が手がけるサービスは、スマホでワンタッチするだけで、「店舗」ごとユーザーのもとまで届けてくれるものである。この店舗というのは配送トラックのことで、アプリでオーダーすれば、商品を満載した車が自宅の前まで来てくれるのだ。
トラックが到着しても、ドライバーや店員などとやり取りする必要はない。ユーザーはアプリをスワイプすれば、後部ドアを開けて商品を自分で選択することができる。さらに、同社のRFID決済により、選んだものをすぐに持ち帰ることができるという。
気になるのは、オーダーしてから購入が完了するまでにかかる時間である。同社によると、オーダーから購入までの平均時間は9分で、アプリを開いてから商品を手に取るまで最短で2分もかからないこともあるようだ。
また、Robomartは小売業者に対して、このシステムを搭載した配送トラックを提供し、ストアを展開できるサービスをロサンゼルスで開始。同社側では、商品の在庫管理、タグ付け、スキャン、品質管理、補充など、運用面のほぼすべてを管理するそうだ。
Robomartは、補充時間を含めて1時間あたり最大で5.6回の注文を処理できるとしており、小売業者の配送は最大で500%も増やすことができると語る。扱うカテゴリーは、食料品、軽食、医薬品、カフェ、アイスクリーム、ファーストフードの6種類となっている。