伝統的な編み細工を表現する
深澤直人が手がけたアームチェア「Tou」

スペインのアウトドア家具ブランド Kettal(ケタル)から、プロダクトデザイナーの深澤直人が手がけたアームチェア「Tou」がリリースされている。

「Tou」は、昔からさまざまな家庭用品や家具などに使用されてきたトウ(籐)や葦を素材に用いたアームチェア。西洋と東洋の文化の発展になくてはならない素材で、編み細工という古くからの手工芸へのオマージュでもあるアイテムだ。

天然の素材を用いており、見た目にはシンプルに映るが、茎の内部構造には無数の空洞があり、軽量かつ丈夫にできている。チェアの輪郭は滑らかで柔らかく、素材が生み出す自然な形をそのまま活かしている。

また、製作には伝統的な手作業と数多くの工業プロセスを組み合わせていて、一般的な織り方とはちがい、メッシュよりも軽くてはるかに表情豊かな縞模様ができあがっている。End

▲深澤直人