マイクロソフト、障害を持つ人々が
アクセスしやすいマウスを公開

マイクロソフトはこれまで、テクノロジーをよりインクルーシブでアクセシブルにするために、さまざまな製品や機能を発表してした。同社はこのほど、第12回Microsoft Ability Summitの一環として、障害を持つ人々がアクセスしやすいアクセサリーを新たに公開した。

開発に取り組むのは「Microsoft Inclusive Tech Lab」と呼ばれる施設。ここでは障害のある人々が製品づくりのプロセスに積極的に参加するそうで、家庭、職場、学校、リモート接続を意図した製品やサービスなど、インクルーシブなデザイン構築に努めているという。

今回発表された「Microsoft adaptive accessories」は、3つの主要コンポーネントから構成されており、高い適応性と使いやすさを備える。

まず、「Microsoft Adaptive Mouse」は、Microsoft Adaptive Mouse Tailとサムサポート、3Dプリントされたテールなどを使って、ユーザーに合うようにマウスをカスタマイズすることができる。

そして、「Microsoft Adaptive Hub」を使えば、最大4つのMicrosoft Adaptive Buttonと無線でペアリングでき、コードを気にすることなく複数の接続が実現できる。

また、この「Microsoft Adaptive Button」は、十字キーやジョイスティック、デュアルボタンなど、好みの入力方式やさまざまなボタンキャップで簡単にカスタマイズ可能。ユーザーのニーズに合わせて、独自のボタンキャップを3Dプリントすることもできる。

同社によると、Inclusive Tech Labは、障害のある人々について研究する場ではなく、障害のある人々を代表する大使館のような場となることを目指しているという。また、マイクロソフトのデザイナーが、障害のある人々が直面する排除や制約について学びながら、過去の常識に挑戦する場でもあるとしている。End