HOSOO、ミラノサローネ国際家具見本市に出展
新作テキスタイル「Heritage Nova」を発表

京都・西陣織の細尾(HOSOO)は、2022年6月12日(日)まで開催中のミラノサローネ国際家具見本市に出展し、新作テキスタイルコレクション「Heritage Nova」を発表した。

▲Heritage Nova 新作コレクション「Repose」

Heritage Novaは、シルクとヘンプのコンビネーション特有の質感を、HOSOOならではの複雑な構造による立体的な表現で織り上げたコレクション。シルクとヘンプを組み合わせ、日本の伝統と現代の技術を融合した12 種類のテキスタイルで構成される。

▲Heritage Nova 新作コレクション「Matrix」

そのインスピレーションは、HOSOOが創業した17世紀に作られた麻布との出合いから得て、古布が持つ独特の気配を現代の西陣織として制作することを目指したという。

▲Heritage Nova 新作コレクション「Flux」

▲Heritage Nova 新作コレクション「Dreamscape」

ただ、ヘンプはその複雑な特性から、安定した織物構造を作るために、他の素材との組み合わせが必要となる。そこでHOSOOは、高い織技術に加え、素材、デザイン、混率のテストを繰り返し、シルクとヘンプの調和を実現した。

ヘンプは水に浸して日光に晒すと、時間が経つにつれて白くなる性質がある。この白は、「素」の状態や物事が為される前の「未然の状態」を表していたことから、古来より日本文化において清浄なものとされたそうだ。

▲Heritage Nova 新作コレクション「Sentient」

▲Heritage Nova 新作コレクション「Memory」

▲Heritage Nova 新作コレクション「Echo」

HOSOOのクリエイティブディレクター・細尾真孝は、「かつて、白いと柔らかいは同義であったとされるそうです。江戸期の大麻布に触れた時、自分のイメージとは全く異なるその質感に衝撃を受けました。固くゴワゴワしていると思っていた大麻布が、これほど白く、柔らかいものであると知ったのです。古いものの中に新しいものを見出した瞬間でした。1万年前から人類と共にあった大麻の糸を、西陣の歴史に織り込み、新しいヘリテージが生まれます」と語っている。End

▲細尾真孝

HOSOO SHOWCASE at Salone del Mobile.MIlano

会期
2022年6月7日(火)~6月12日(日)
9:30~18:30(平日は業界関係者のみ)
会場
S.Project F26, Fiera Milano, Rho
詳細
https://www.hosoo-kyoto.com/jp/pdf/press/Salone_del_mobile_2022_ja.pdf

▲Heritage Nova 新作コレクション「Haven」

▲Heritage Nova 新作コレクション「Voyage」

▲Heritage Nova 新作コレクション「Ether」

▲Heritage Nova 新作コレクション「Vista」

▲Heritage Nova 新作コレクション「Rise」