2020年にスタートした芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」が、奈良県吉野町・天川村・曽爾村の各所にて、2022年9月17日（土）から11月13日（日）まで開催される。

パノラマティクスを主宰する齋藤精一がプロデューサーを務めるMIND TRAILは、奈良県の南部・東部にある世界遺産や大自然の中を5時間以上かけて歩き、各地に展示される作品をレンズとして、奥大和の魅力を最大限に感じることができる芸術祭である。

▲2021年展示風景　水の坂道 ©️覚和歌子

▲2021年展示風景　JIKU #006 YOSHINO ©️齋藤精一

▲2021年展示風景　吉野杉が住む空間に帰ってきた先人とともに子孫の成長を見上げてみる ©️力石咲

過去2年間に参加したアーティストたちは、会期終了後も地域の人たちとさらなる交流を深め、会場となったエリアでは、MIND TRAILや来場者を含めてサポートする体制が新たに生まれつつあるという。

こうした現象は、MIND TRAILが人との会話、自分との会話、環境との会話、地域との会話など、対話することから派生しているそうだ。そこで、この2年間で多くの人との対話から生まれた繋がりを改めて考えるために、テーマを「Conversation（対話）」とした。

▲2021年展示風景　空の時計 ©️井口皓太

▲2021年展示風景　Listening to Stone ©️黒川岳

▲2021年展示風景　千本のひげ根 ©️菊池 宏子＋林敬庸

▲2021年展示風景　コマノエ ©️小松原智史

▲2021年展示風景　Interrupter ©️山田悠

▲2021年展示風景　森の中の図書館

同展では、奥大和でさまざまな連携が起こり、言葉・声・心の声など多くの対話が生まれるような新しい試みが楽しめるとともに、観光誘致・観光資源の再発見のためだけではなく、奥大和という地域をデザインするケースのひとつとしても体験することができるだろう。