ウイスキーの偽物を見抜く!?
食べられるQRコードを米大学が開発

▲Purdue University / photo:John Underwood

私たちが高価なお酒を買うとき、本物・偽物を見分けるのはなかなか難しいかもしれない。そこで、ウイスキーの偽物を見抜く方法として、米パデュー大学と韓国の国立農業科学院が新しいQRコードを開発した。

このQRコードはシルクタグにつけられたもので、タグは蛍光性があり、なおかつこのタグ自体を食べることもできるという。これを製造者がウイスキーボトルに入れておくことで、アプリでスキャンすると本物か偽物かを判定できるそうだ。

タグはアルコールに強く、形状も長期間にわたって維持できる。タグのコードはバーコードやQRコードが可能で、肉眼では見えない。タグはウイスキーを飲みながら飲み込んでも問題なく、ウイスキーの風味にも影響はないとしている。

実験では10か月間、さまざまなブランドと価格のウイスキー(80プルーフ=アルコール度数40度)にタグを入れ、スマートフォンアプリでタグとコードをつねに認識することができた。

▲開発者のパデュー大学 Jungwoo Leem氏とYoung Kim氏
Purdue University / photo:John Underwood

見分けがつきにくい偽造ウイスキーの流通により、経済的な損失も大きいようだ。また、この蛍光シルクタグは、アルコールの偽造を防止するためだけでなく、偽造医薬品を見分ける手段にもなる。

「医薬品やアルコールなどの偽造品は、世界中で大きな問題となっています。大量の偽造医薬品が世界中で販売されており、人の命を奪ってしまうものもあります」と開発者は語っている。End