現代的に洗練された「和」をデザインに落とし込んだ
ティーフートの「Drip Tea +plusシリーズ」

近年日本では茶が「古いもの」として認識され、年々消費量が減少しているという。こうした課題に取り組んだのが、ティーフートが展開する「Drip Tea +plusシリーズ」である。

iF Design Award 2022パッケージ部門で受賞した同商品は、ドリップバッグタイプの5種類の日本茶「Drip Tea」と、 それぞれのお茶に合うドライフルーツやスパイスなどのプラス素材「+plus」をセットにしたもの。伝統的な茶をドリップバッグで抽出し、そこにフレーバーを加えるという新しい発想の飲み物である。

INFIT DESIGNによるデザインは、既存の「茶」の概念を払拭するために、現代的に洗練された和のイメージを採用。パッケージは外と中の二層式で、中側の茶葉が入った袋はお茶のにじみや揺らぎによる時間の変化を、抽象絵画や日本的な「わびさび」の美的要素であると考えてデザイン化している。

さらに、外箱は素材をデフォルメした絵柄で構成。窓付きの外箱とお茶の袋が組み合わさることで、カップを上から見た時の視点や素材とお茶が合わさった様子を連想させている。

また、二層式にすることで、パッケージを開けた時にティータイムへのワクワク感を抱いていただけるようにしている。End