農村景観「散居村」で富山の「土徳」を感じる
古民家アートホテル「楽土庵」がオープン

▲ピエール・ジャンヌレのラウンジチェアが配された楽土庵ラウンジ

富山県砺波市の美しい農村景観「散居村」の地で築120年の古民家を再生した、新しい宿+レストラン「楽土庵(らくどあん)」が2022年10月5日(水)に開業する。

楽土庵のコンセプトは、周囲の景観・空間・アート・料理・アクティビティなどを通じて、「富山の土徳(どとく)」を体感してもらうこと。「土徳」とは、人が自然と共に作りあげてきた、その土地が醸し出す品格のようなものである。富山を訪れた柳宗悦が、厳しくも豊かな環境の中で恵みに感謝しながら生きる人々に出会い、「ここには土徳がある」と表現したという。

そのひとつの現れが、楽土庵が位置する「となみ野の散居村」。田園のなかに家屋が分散し、その周りを「カイニョ」と呼ばれる屋敷林が囲む、日本独特の稲作農村形態で、国の重点里地里山に選定されている。

▲「となみ野の散居村」鳥瞰 Photo by Nik van der Giesen

 

▲「真宗王国」と言われる富山県。砺波平野にはおよそ5,000体の石仏がある。 Photo by Nik van der Giesen

楽土庵は、三方を水田に囲まれた、「アズマダチ」と呼ばれる富山の伝統的な民家を活かした、1日3組限定のスモール・ラグジュアリーな宿である。土・木・和紙・絹など、古くからの自然素を用いた、周囲の自然環境や歴史と切れ目なくつながる空間に、民藝・工芸や現代アートが調和しながら設えられる。

▲客室「紙 shi」壁から天井にハタノワタルの和紙が使用され、ポール・ケアホルムのPK22やイサム・ノグチのAKARIが配される。

▲客室「絹」

▲客室「土」

敷地内には、富山の海・山・里の豊富な食材を使った富山ならではのイタリア料理を提供するレストラン「イルクリマ」と、民藝・工芸品、富山の食などを扱うブティックを併設する。

▲芹沢銈介「観世音菩薩」 Photo by Nik van der Giesen

▲内藤礼《color beginning》2021年、紙にアクリル絵具 (c)Courtesy of Taka Ishii Gallery

▲柴田雅章

▲李朝家具・調度品

▲濱田庄司

また、楽土庵を拠点に、この散居村の保全と未来継承にも取り組むそうで、富山の土徳に触れることで、旅する人が癒されるだけでなく、その旅が地域の再生にも寄与する新たな旅のスタイル「リジェネラティブ(再生)・ツーリズム」も楽しめるそうだ。End

楽土庵 Rakudo-An

開業日
2022年10月5日(水)
所在地
富山県砺波市野村島645
詳細
https://www.rakudoan.jp/