NUNO 須藤玲子が京都での布づくりを紹介する
インスタレーション「KYOTO nuno nuno」開催

テキスタイルデザイナーの須藤玲子が率いるNUNOによるテキスタイルインスタレーション「KYOTO nuno nuno」展が、京都市上京区の堀川新文化ビルヂング ギャラリースペースNEUTRALにて2022年10月5日(水)から10月30日(日)まで開催される。

京都では21年ぶりの展示となる同展は、これまでの布づくりの全貌を紹介するNUNO初の作品集「NUNO – Visionary Japanese Textiles」の発刊に合わせ、2021年末にAXISギャラリー(東京・六本木)で開催された展覧会「nuno nuno」をベースに、新たに京都エディションを展開する。

今回は、NUNOが一貫して取り組んできた全国の染織産地の職人との協働による布づくりを、膨大なアーカイブより厳選して紹介。「FUWA FUWA(ふわふわ)」「KIRA KIRA(キラキラ)」「ZAWA ZAWA(ザワザワ)」など、作品集の切り口として8つのオノマトペを手がかりに、NUNOのテキスタイルのさまざまな素材や表現技法が私たちに呼び起こす身体感覚や感情に注目する。また、京都エディションでは、NUNOのものづくりを支える重要な産地のひとつである京丹後で制作したテキスタイルにもフォーカスする。

▲銀箔を全面に散らした紙を糸状にして織り込んだテキスタイル。京都にて制作。 《銀箔細工》2016
Photo: Masayuki Hayashi

▲丹後ちりめんの強撚糸の特性を活かしたシルク生地。手作業で糸をカットしている。《パピリオ》2018
Photo: Masayuki Hayashi

▲鉄の酸化が生みだすシミを模様にしたレーヨン生地。《錆染め 鉄板》1994
Photo: Masayuki Hayashi

テキスタイルとともに展示空間を構成するのは、作品集の撮影を手がけた林雅之による写真作品。NUNOのテキスタイル426種・約3200カットを3年の歳月をかけて撮り下ろしたもので、糸が織りなす、まるで生きているかのような布の世界を活写している。

展示デザインを手がけるのは、コンテンポラリーデザインスタジオ we+の林登志也と安藤北斗。宙を漂うキューブ状のオブジェの間を回遊する体感型の展示で、NUNOのテキスタイルにあらたな表情を与えるという。

また、期間中は須藤によるギャラリートーク(事前予約制)を開催。会場となる堀川新文化ビルヂング1FのカフェSlow Pageにもキューブ状のオブジェが登場するなど、関連イベントが行われるほか。同展の記録や関係者インタビューも大垣書店から書籍化される予定だ。End

▲NUNO初の大型作品集「NUNO – Visionary Japanese Textiles」
※会場1F大垣書店にて販売

テキスタイルインスタレーション「KYOTO nuno nuno」

会期
2022年10月5日(水)~ 10月30日(日)
※会期中無休・入場無料
開館時間
10:00~19:00
※10月28日(金)は17:00まで
会場
堀川新文化ビルヂング(京都市上京区皀莢町 287)
詳細
https://horikawa-shinbunkabldg.jp/

NUNO 須藤玲子 ギャラリートーク

日時
2022年10月6日(木)20:00~21:00(受付19:30より)
参加
無料
事前申込
定員50名(受付開始:9月11日(日)/先着順)
※下記フォームより申込が必要
会場
堀川新文化ビルヂング
詳細
https://forms.gle/AY7WeNDeuh2PHDzBA