視覚に障害のある子どもたちの作品を美術館へ
日本彫刻会が手がける「触れる彫刻鑑賞」

公益社団法人 日本彫刻会は、1967年から視覚障害者の彫刻鑑賞支援を継続的に実施している。毎年開催される「日本彫刻会展覧会(日彫展)」の期間中には、盲学校の生徒たちが参加する「鑑賞教室」などを行っている。

学校単位で作品に触れ鑑賞する教室で、子どもたちからは、「とても楽しい時間を過ごせた」「初めて芸術を肌で感じられた」といった感想が寄せられた。

鑑賞教室の様子

2023年4月19日(水)には「第52回 日本彫刻会展覧会」(会場:東京都美術館)の開催を予定している。

同団体はこうした、触れるアートの可能性を広げるべく、「鑑賞教室」に加えて、2023年の展覧会では盲学校・視覚特別支援学校の子どもたちの作品を展示する予定だ。現在は展示の実現に向けて支援募集をCAMPFIREにて実施している。

オリエンテーションの様子

制作する彫刻作品のイメージ

将来的には、全国の盲学校・視覚特別支援学校の子どもたちが挑戦できるような彫刻展の開催が目標だという。その第一歩として、視覚に障害のある子どもたちと共に作品づくりを楽しむワークショップにも取り組み始めている。End