宇宙を想定した生活環境検証ユニット
「DAN DAN DOME EXP. STATION」

内装イメージ
Photos by FIELD assistant/Yosuke Kashiwakura

包装容器を製造する東洋製罐グループと極地建築家・村上祐資が代表を務めるNPO法人フィールドアシスタントは、共同で開発する組立式ダンボール製テント「DAN DAN DOME」を活用した宇宙開発向け生活環境検証ユニット「DAN DAN DOME EXP. STATION」を発表した。

近年、宇宙資源法の成立や月面への有人宇宙飛行計画「アルテミス」など、地球外の星で暮らすための開発が進んでいる。これらの開発には、予測の難しい宇宙環境下で人が生活できるか否かを検証する必要があるが、専門施設や自然の洞窟など限られた場所でしか実験できず、多くの時間とコストもかかる。

構成イメージ

①アートモデル/②インナールーフ/③エントランスパーツ/④スペースユニット

そこで「DAN DAN DOME」シリーズの「アートモデル」「インナールーフ」「エントランスパーツ」「スペースユニット」を組み合わせた合計9棟のドームで構成した「DAN DAN DOME EXP. STATION」を開発。ネジや釘を一切使用せず、パーツを簡単にドッキングできる利便性や、宇宙での生活にも充分耐える拡張性を備えており、さまざまな形態を安価で簡単につくることが可能だ。

プロダクトイメージ

「EXP.」という名称は、「EXPEDITION(探検)」「EXPERIMENT(実験)」「EXPERIENCE(経験)」に由来しており、トライ&エラーを実行できる場となっていってほしいという想いが込められている。End