人工知能で明瞭・快適な聞き心地を実現する
補聴器「オーティコン リアル」

デンマークの補聴器メーカー オーティコン補聴器は、プレミアム補聴器「オーティコン リアル(Oticon Real)」を発表した。2023年4月5日(水)より、全国の取り扱い専門店などで受注を開始している。

電話が鳴る音やドアの閉まる音、風切り音といった、大小さまざまな突発的な音の変化は、補聴器ユーザーの聞き取りに悪影響を与えると専門家は分析している。従来の一般的な補聴器技術は処理速度に限界があり、周囲の音への反応が遅く、突発的な音が不自然かつ過剰に増幅されるなどの課題があった。一方で、突発的な音を抑えてしまうと、会話音声などの周囲の重要な音が抑制されてしまい、聞きたい音声に注意を向けることが難しく、周りの人とのコミュニケーションにより多くの努力が必要になってしまう。

そこで「オーティコン リアル」には、新技術「リアルサウンド・テクノロジー」を搭載。突発音を日々50万回処理して、不快な音が耳障りにならないよう音のバランスを取る「突発音スタビライザー」と、1秒間に最大500回の風や擦れ音を検知してクリアにする「風切り音/擦れ音スタビライザー」により、音声の明瞭性と快適性を向上させた。

同製品には、新プラットフォーム「ポラリスR」を採用。1,200万のリアルな世界の音の情景で訓練されたAIモデル「ディープニューラルネットワーク(DNN)」を内蔵し、複雑で予測不可能な音を高速・高精度で処理する。

ワイヤレスヘッドセットとして、モバイルのハンズフリー通話が可能で、ストリーミングやテレビの音声が流せるだけでなく、講義や会議でも広範囲に声をワイヤレスで流すことができる。

目立たない4種の耳かけ型タイプがあり、カラーはヘアカラーに合わせた7色に、ピンクを加えた8色を展開する。充電式の「ミニRITE R」には、限定色「オリーブ・グリーン」も用意されている。End