Nature Architectsがソフトウェア「Crane」を公開
「折紙」技術を活用したプロダクトデザインを簡単に実現

東京大学発のスタートアップ Nature Architectsは、ドイツ・ハンブルクで2023年4月23日(日)から28日(金)まで開催されたHCI(ヒューマンコンピューターインタラクション)分野の国際会議「ACM CHI 2023」にて、折紙の動きをほかの素材で検証可能なプロダクトデザインソフトウェア「Crane」に関する論文を発表した。

折紙は、平面を立体にしたり、折りたたんでコンパクトにしたりと多様な機能を備えている。しかし、これらを産業向けに紙以外の素材で応用するには、専門的な知識や高度な設計力が求められる。そこで同社が開発した「Crane」を使えば、折りたためる椅子やテーブル、折りのテキスタイルが美しいランプシェード、人の顔にフィットするマスクなどのプロダクトを簡単にデザインできるという。

「Crane」は、プロダクトデザインなどの領域で広く使われるプログラマブルCAD「Rhino+Grasshopper」上で開発・公開されており、非商用利用であれば誰でもダウンロードして利用可能。「Crane」をつかって、木を使った鶴や鉄でできた兜を実際に折ってみると楽しそうだ。End