歴史的建築の3次元データを公開する
「ARCHI HATCH Archive Exhibition」開催

建築の3次元データの記録や発信を行うARCHI HATCH(アーキハッチ)による展覧会「ARCHI HATCH Archive Exhibition」が2023年6月11日(日)まで東京・有楽町のソノ アイダ#新有楽町にて開催中。

徳永雄太が代表を務めるアーキハッチは、建築の3次元データが閲覧可能なサービス「ARCHI-BANK」を提供してきた。ウォークスルー形式で建物内を360度見渡すことができ、設計コンセプトや使用された素材などをクリックして閲覧できるのが特徴だ。

近年、老朽化により多くの歴史的に重要な建築が取り壊されているという。同展では、それらが解体される前に同社が記録した600件以上の記録のなかから選りすぐりのものを公開。展示期間中の2023年6月3日(土)には、2022年に惜しまれながらも解体された「中銀カプセルタワービル」に宿泊経験のある建築家の永山 祐子とキュレーター兼プロデューサーの山峰潤也を招き、その体験談と今後の文化の保存や時代における価値の移り変わりについてクロストークが行われる。

黄金湯

加地邸

中銀カプセルタワービル

徳永は本展開催にあたって「2017年からこの活動を始め、特にコロナ禍で人々の移動が制限された時期に遠隔でも空間が体験できる方法をもって、取り壊されてしまった名建築やテンポラリーな展覧会を数多く記録してきました。これらの3次元データは、修復の際には図面以上のデータとして使うことができ、新しい保存やアーカイブの方法の可能性も秘めています。インスタレーションなど空間構成が重要な部分を担う現代美術では、3次元データでの記録が後世のアーティストや美術研究者にとって重要なソースになることでしょう。その貴重な記録を皆さんに体験していただければ幸いです」とコメントを寄せている。End

ARCHI HATCH Archive Exhibition

会期
2023年5月27日(土)~6月11日(日)
時間
13:00~19:00
会場
ソノ アイダ#新有楽町(東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画)
詳細
https://sonoaida.jp/shinyurakucho

Cross Talk Part 1 「失われる体験と価値」永山 祐子×山峰潤也×徳永雄太

開催
2023年6月3日(土)
時間
17:00〜18:30 *予約不要
会場
ソノ アイダ#新有楽町(東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画)
詳細
https://sonoaida.jp/shinyurakucho

Cross Talk Part 2 「記録とその後」立石 従寛×松田 将英

開催
2023年6月9日(金)
時間
18:00〜19:30 *予約不要
会場
ソノ アイダ#新有楽町(東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画)
詳細
https://sonoaida.jp/shinyurakucho

Cross Talk Part 3 「ARCHI HATCH 座談会」伊庭野大輔×藤井亮介×照内 創×三井 嶺×齋藤隆太郎×石川素樹

開催
2023年6月11日(日)
時間
16:00〜17:20 *予約不要
会場
ソノ アイダ#新有楽町(東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画)
詳細
https://sonoaida.jp/shinyurakucho

Cross Talk Part 4 「未建築が喚起する新しい建築の可能性」青木竜太×施井泰平×高橋真人

開催
2023年6月11日(日)
時間
17:30〜19:00 *予約不要
会場
ソノ アイダ#新有楽町(東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画)
詳細
https://sonoaida.jp/shinyurakucho