ヨコク研究所から
「YOKOKU Field Notes #01 台湾:編みなおされるルーツ」が発刊

コクヨが展開するリサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」は、書籍「YOKOKU Field Notes #01 台湾:編みなおされるルーツ」を2023年8月23日(水)に発売した。

「YOKOKU Field Notes」は、同社が目指す「自律協働社会」の兆しをさまざまな地域で探索するヨコク研究所のリサーチ活動をまとめたものである。「自律協働社会」とは、ひとりひとりの個性や自由な発想が尊重されるとともに、自身と他者の価値観を尊重し合いながら、共に発展していく社会のこと。

他者との差異や共通性を受け入れ、ともに生きる社会を目指すうえで拠り所となるのが、個々人がもつ「ルーツ」である。しかしそれは、自らをある属性に縛りつけるものにもなりかねない。

こうした問題意識から、プロジェクト第1弾となる同書では、歴史的に多様な外来文化の影響を強く受けてきた台湾をフィールドの舞台に選定。台北、花蓮、台東、高雄などの台湾各地を巡りながら、自らの存在と居場所を新たに捉え直した事例を特集する。

5つの特集「老朽化した台北の巨大団地街一体に根付き、受け継がれる福祉活動の現場〈南機場〉」「花蓮の東海岸を舞台に、”魚育”から台湾の海洋食・漁業に光を当てる〈洄遊吧(FISH BAR)〉」「教師、親、生徒という立場が流動する、原住民語のみの実験学校〈Tamorak 阿美語共學園〉」「アミ族の規範と青年同士の協働のあわいで催される音楽フェスティバル〈阿米斯音樂節〉」「バンド活動の傍ら農家として地元・旗山のバナナ産業に根ざす〈台青蕉樂團(Youth Banana)〉」いずれの取り組みからも、個々人の「ルーツ」を自ら編み直していく再構築の可能性について、多くの示唆を得られるだろう。End

YOKOKU Field Notes #01 台湾:編みなおされるルーツ

発売日
2023年8月23日(水)
価格
1,200円(税別)
サイズ
B5判・厚さ約8mm・120頁
詳細
https://www.amazon.co.jp/dp/4866821035