プロダクトデザイナー・高橋良爾が手がける
線香花火のような照明「DEW」

東京・渋谷の未来創造拠点「100BANCH」で活動中のプロダクトデザイナー 高橋良爾(VITRO)によるDEWプロジェクトでは、線香花火のような明かりが特徴的な照明「DEW」の開発が進められている。

「DEW」は、水滴とLEDを組み合わせ、小さな盆に落ちる光の雫を線香花火に見立てた儚さを感じる照明装置である。盆に張った水がポンプによって光の雫へと循環するようになっており、小さな灯りとしてベッドサイドやテーブルなどに置いたり、盆にアロマウォーターを注いで心を落ち着ける瞑想をしたり、ロウソクを見つめるような鑑賞をしたりと、多様な楽しみ方ができる。

さまざまな情報が飛び交う社会においては、デジタルデトックスや瞑想など、心をととのえる時間が求められている。DEWは、部屋に置くだけで日本庭園にいるかのように感じられ、都市生活のなかでも自然の癒しを体験できるポータブル照明として機能するように設計されている。

同商品は高橋が2011年に発案し、2013年にはミラノデザインウィークに出展した。現在は2024年の商品化に向けた取り組みが行われている。その一環として、ドバイデザインウィーク2023にて11月12日(日)まで開催の企画展「Nothing Happens If Nothing Happens」に出展。中東の観客からも注目を集めている。End

DUBAI DESIGN WEEK 2023
NOTHING HAPPENS IF NOTHING HAPPENS BY ISOLA

会期
2023年11月7日(火)~11月12日(日) 10:00~19:00
会場
Dubai Design District, Building 6
詳細
https://isola.design/Designer-Projects-dew