日本デザインセンターのクリエイティブチーム「CYQL PROJECT」
リコーによる植物由来の新素材「PLAiR」製の食品容器を開発

Photos by Yohei Ono, Nippon Design Center, Inc.

日本デザインセンターのクリエイティブチームCYQL PROJECTリコーは、環境への課題意識の向上と循環型社会の啓発を目的として、デザインの力で生活者に同目的の浸透を図る共創プロジェクトを設立。その第1弾として、植物由来の新素材「PLAiR(プレアー)」製の食品容器のコンセプトモデルを開発した。

CYQL PROJECTは、「捨てることから考える」をコンセプトにサステナビリティや廃棄の観点からプロダクトデザインを構想するクリエイティブチームである。今回はリコー独自の発泡制御技術から生まれた自然由来99%のプラスチック素材「PLAiR」を使用し、CO₂排出量の抑制や一定環境下での分解といった、環境負荷の少ない新たな循環を生み出す食品容器の実現を目指した。

コンセプトモデルは、「植物由来」や「空気」といった、目に見えないPLAiRの特徴がプロダクトデザインの印象をとおして感じられるように、四方に角を持たない有機的で柔らかな形状。縁にまで広がる波紋は、自由自在に形を変えながら暮らしに行き渡るPLAiRの可能性を表現している。

コンセプトモデルの販売は未定。PLAiRの各所展示スペースのほか、総合展示会やイベントでサンプルを紹介する。また、2023年12月12日(火)にローンチした特設サイトやムービーでPLAiRの魅力を公開中だ。End