SDGs実現に向けて新たなモビリティの可能性を示す
企画展「EV Now」が開催中

自動車メーカー各社は気候変動対策として、2035年を目処にガソリン車の新車販売を禁止する方針を打ち出している。その一方で、独自の視点からSDGs実現に向けた電動モビリティを手がけるメーカーも存在する。こうした新たなモビリティの可能性を示す3つの事例を紹介する企画展「EV Now」が、東京・京橋のミュージアムタワー京橋 1F ショールームで2024年1月29日(月)まで開催中である。

自動車開発においては、CO2排出量の抑制をはじめ、原材料の調達から製造工程に至るまで、環境に配慮した取り組みが求められている。自動車を新たに製造しないという選択も、SDGs実現に向けたひとつの方法である。同展では、横浜市のOZ Motorsによる既存の自動車をEVにカスタマイズした「コンバートEV」の実例として、1957年式の「メッサーシュミットKR200」が展示されている。

OZ Motors、メッサーシュミットKR200

環境先進国であるスウェーデンでは、自然環境を守るためにガソリン車の森への侵入を規制している。そこで、同国発のバイクメーカー「CAKE(ケイク)」は、独自のトレッドパターンをもつタイヤを装着した軽量のオフロードバイクを開発。森を傷つけずに自然との共存を図る次世代のモビリティである。また、給電機能を備えているので、充電ステーションや災害時の電力供給といった用途でも活躍が期待されている。

CAKE

自動車はスピードへの挑戦とともに進化してきたが、それと対極にあるのがスローモビリティだ。時速20キロ未満で公道を走行できる「グリーンスローモビリティ」など、都市部や観光地、ガソリンスタンドのない過疎地域では、すでに運用がはじまっている。京都市に拠点を置くGLMは、従来の高齢者向けの小型モビリティとは一線を画す、斬新なデザインのコンセプトカーを披露している。

各社が環境のことを考え生み出したEVの最前線をこの機会に一眼見てはいかがだろう。End

GLM株式会社

企画展「EV Now」

会期
2024年1月15日(月)~1月29日(月)11:00~18:00
※入場無料、土日祝日定休
会場
ミュージアムタワー京橋 1F ショールーム
(東京都中央区京橋1丁目7−2、アーティゾン美術館入口左隣)