名作スポーツカーのデザインを手がけた
巨匠マルチェロ・ガンディーニが死去

マルチェロ・ガンディーニ(AXIS vol.72 Cover Stories 取材当時の写真)。

ランボルギーニ・ミウラやフェラーリ・ディーノ308GT4など、数々の名車をデザインしたことで世界的に知られるイタリア人カーデザイナーのマルチェロ・ガンディーニ(Marcello Gandini)氏が、2024年3月13日に85歳で亡くなった。

イタリアを代表するカーデザイナー ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro)の後任として、1965年にカロッツェリア「ベルトーネ」のチーフデザイナーに就任したガンディーニ。1970年代には、ミウラやエスパーダ、ウラッコ、カウンタックといったランボルギーニのスポーツカーをはじめとして、アルファロメオ・モントリオール、ランチア・ストラトス、フィアット・X1/9、フェラーリ・ディーノ308GT4などの優れたカーデザインを発表した。

その一方で、1974年に発表され、およそ20年間も生産を続けたイノチェンティ・ミニ90 / 120のような乗用車のデザインも担当。ベルトーネからの独立後も精力的に活動を続け、ランボルギーニ・ディアブロ、マセラティ・ビトゥルボやチュバスコのような奇抜なスポーツカーをデザインするとともに、ルノーのほか、日産やトヨタ、スバルといった日本の自動車メーカーともデザイナーとして関わった。

マルチェロ・ガンディーニのサイン。

ガンディーニ氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。End