築100年の古民家でASAKO IWAYANAGIによる
春の和スイーツを味わうイベントが開催

「the design gallery」の外観

東京都中央区新富町で大正時代に建てられた和菓子屋が再生プロジェクトにより、2024年1月にギャラリー「the design gallery」へと生まれ変わった。

大正レトロを感じさせる建築「井筒屋」のリノベーションを手がけたのは、デザイナーの板坂 諭が率いるザ デザイン ラボ。井筒屋は18世紀にヨーロッパからアメリカに伝承された「ギャンブレル屋根」をもつ銅板貼り木造建築の店舗兼住宅であり、2階外壁には技術継承者のない貴重な建築意匠「亀甲貼り銅板」を有する。江戸時代から続く外国人居留地区だったこともあり、東京大空襲を奇跡的に逃れた。

「the design gallery」の内装

リノベーションでは、耐震工事と全館のIoT化を実施したうえで、味わい深い外観を保存した。内装は当時使われていた建具やガラス、照明を全国の古民家から収集して使用。桐箪笥や新しく誂えた家具は鉄焙染(鉄から抽出した鉄分で染着・発色させる方法)で黒くモダンに仕上げ、土壁や絹を張った床の間、琉球石灰岩のバーカウンター、伊達冠石(だてかんむりいし)の踏み石などを設えた。

提供される「パルフェ バカラ 桜のミニコース」のイメージ。

同ギャラリーは今回、パティシエールの岩柳麻子が手がける「PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI(パティスリィ アサコ イワヤナギ)」とコラボレーション。和菓子店だった建物からインスピレーションを得た春の和スイーツ「パルフェ バカラ 桜のミニコース」を、4月5日(金)から4月7日(日)に完全予約制で提供する。

コースは、季節の色や香りを楽しむ桜ベリーソースが入った「桜クレあん(クレームダンジュ)」、濃厚なピスタチオシェケラートに相性の良い爽やかな香りの「パート・ド・フリュイ赤紫蘇エイド」、旧和菓子店に敬意を表した「桜餅関東風」、かつての井筒屋でパフェを提供することを想像した「桜ジェラートパルフェ」、旧井筒屋の名物をイメージした特製お汁粉の順に、5品を用意する。End

PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI at the design gallery

会期
2024年3月29日(金)~3月31日(日)
2024年4月5日(金)~4月7日(日)
時間
10:00、11:30、14:00、15:30、17:00
※完全予約入替制、各回5~6名(1名=計4席、1~2名=計1席)
予約
下記サイトにて受付 ※定員に達し次第、予約受付終了。
会場
the design gallery(旧井筒屋)
(東京都中央区新富2-4-8)
詳細
https://asakoiwayanagi.net/news/65fba1b2dc901c002dcd2442