新CEOを迎えてRoomba(ルンバ)全機種を一新
ロボット掃除機における革新

Roombaシリーズでロボット掃除機の原型をつくり、先駆的に市場を開拓してきたアイロボットは、近年、新規参入してきた後続企業の製品に押され気味のところがあった。しかし、ジレットやP&G、タイメックスなどの重要ポストを歴任してきたゲイリー・コーヘンを新CEOに迎え、全機種を一新したことで、同社は再び攻勢に出ようとしている。

まず、これまで上位機種のみが備えていた水拭き機能を全製品に搭載し、さらにライフスタイルに合わせてシリーズをRoomba、Roomba Plus、Roomba Maxの3ラインに再構成したことで、用途や機能に応じた選択が容易になった。

また、新たに、Geometric(幾何学的で調和のとれた)、Rational(合理的な)、Iconic(象徴的な)、Dynamic(動的で大胆な)の頭文字をとったGRIDと呼ばれるデザイン言語を採用し、温かみと優しさのある知的なデザインを実現したとしている。

特に、「アイロボット Roomba 205 DustCompactor Combo ロボット」は、ベーシックラインでありながら、業界で初めてとなる本体内でのゴミ圧縮機能を実現。ゴミ捨てを最大60日間不要とし、高さのあるゴミ自動収集ステーションを不要とすることで、充電ステーションをソファ下などに設置して本体を目立たせずに待機させることが可能となった。

さらに、Roomba Plusラインは、回転式のデュアルモップパッドを採用するとともに、充電ステーションがゴミ収集やパッドの給水、洗浄だけでなく、温風乾燥までをサポート。本体にいっさい触れずに、自動で床掃除からRoomba自体のクリーンアップまでが完了する仕組みになっている。

なかでも「アイロボット Roomba Plus 505 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」は、片方の回転式モップパッドが側面に張り出す機能を搭載し、壁際まで水拭きできる点でライバルに大きな差をつけた。

革新的なアイデアでロボット掃除機を進化させるアイロボットの、今後の製品群にも期待したい。End