NEWS | グラフィック / 展覧会
3時間前
《2025年日本国際博覧会(公式ポスター)》2025年 ©Expo 2025
大阪・関西万博の会期中である2025年6月13日(金)から8月20日(水)まで、京都市下京区の京都dddギャラリーにて、万国博覧会のグラフィックに焦点を当てた企画展「モダン・エキスポ・ポスターズ:グラフィックでみる現代の万博」が開催される。
万博の歴史は、1851年開催のロンドン万博に始まる。初期の万博は展示品などの「もの」を見て楽しむ受け身型の催しであったが、第二次世界大戦後には「体験を提供する」エンターテインメント型の展示会へと発展。とりわけ1958年のベルギー・ブリュッセル万博以降は、基本理念となる統一テーマを掲げ、社会課題の解決に向けて参加者全体で「考える」場へと変化してきた。
福田繁雄《日本万国博覧会(第1号公式ポスター)》1967年
亀倉雄策《日本万国博覧会(海外向け第1号公式ポスター)》1967年
永井一正《沖縄国際海洋博覧会(第1号公式ポスター)》写真:今井としお 1972年
公式ポスターには、こうした万博のテーマの変遷が色濃く反映されており、同時にその背後にある時代や社会の変化も感じ取ることができる。そこで同展では、現代の万博の先駆けとなった1958年ブリュッセルから2025年大阪・関西までの登録(一般)博覧会と、沖縄・つくばの認定(特別)博覧会、大阪(国際園芸博覧会)を合わせた14回の万博のポスターを展示する。また、特別展示として、2025年日本国際博覧会のロゴやデザインシステムについても紹介する。
原 研哉《2005年日本国際博覧会(公式ポスター)》イラストレーション:高木春山 2000年 ©GISRPI
増田 豊《2020年ドバイ国際博覧会 日本館ポスター》2018年
デザイナーたちは、国や地域ごとの個性やテーマを表現するために、工夫を凝らしたポスターを手がけてきた。同展では、それぞれのテーマに込められた理念や目的をたどることで、現代の万国博覧会が担う意義や可能性をグラフィックという視点から読み解くことができるだろう。
京都dddギャラリー第247回企画展
「モダン・エキスポ・ポスターズ:グラフィックでみる現代の万博」
- 会期
- 2025年6月13日(金)~8月20日(水)
- 開館時間
- 火曜日~金曜日 11:00~19:00、土日祝:11:00~18:00
- 休館日
- 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
- 入場料
- 無料
- 出展作家
- 五十嵐威暢、伊坂芳太良、石岡瑛子、伊藤桂司、植条則夫、アイリス・ウティカル、マイケル・ガイス、勝井三雄、亀倉雄策、城戸和子、ステュディオ・ギィ・ラリュミエール、田中一光、アール・ダフ、TEAM INARI(シマダタモツ)、ロマン・チェスレヴィッチ、戸田正寿、ロベルト・ドーヘ、永井一正、原 研哉、引地耕太、福島 治、福田繁雄、ハコボ・ペレス・エンシソ、デイヴィッド・ホックニー、増田 豊、松永 真、レオ・マーフェルト、ハビエル・マリスカル、ジョルジュ・ユエル、ジャック・リシェ、ロランド&メメルスドルフ、和田 誠、ワントゥーテン、ほか
- 会場
- 京都dddギャラリー(京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F)
- 詳細
- https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000845
トークイベント
- 日時
- 2025年7月19日(土) 14:00~15:30
- 出演
- 引地耕太(株式会社ヴィジョンズ)×花岡(株式会社人間)
- 定員
- 20名(先着順)
- 入場料
- 無料 ※下記URLから申し込みが必要。
- 会場
- 京都dddギャラリー
- 詳細
- https://dnpfcp.jp/CGI/gallery/event/form.cgi?eventid=261