ジョナサン・アイブ（左）とサム・アルトマン（右）

ChatGPTを開発・提供するOpenAIはこのほど、同社と元アップルのデザイナー ジョナサン・アイブが共同設立したスタートアップ「io」を買収したと発表した。

生成AIが目覚ましい進歩を遂げる一方で、その活用方法はまだなお従来のプロダクトやインターフェースの枠内にとどまっている。こうした状況を変えるため、OpenAI最高経営責任者のサム・アルトマンは、アイブが主宰するクリエイティブ集団「LoveFrom」との共同プロジェクトを2年前にスタート。両者のアイデアを具体的なデザインへと発展させるため、1年前に新会社「io」を設立していた。

今後ioチームは、OpenAIにおいてデザインやクリエイティブの部門を統括。チームにはハードウェアやソフトウェアのエンジニア、科学技術者、物理学者、科学者、研究者、製品開発および製造の専門家が集い、サンフランシスコを拠点とするOpenAIの研究・技術・製品チームと密接に連携しながら、新たなハードウェアの開発を進めるものとみられる。

サム・アルトマンは、「AIは素晴らしい技術ですが、そこには優れたツールが必要です。また、そのためには、テクノロジーやデザイン、そしてこれらを理解する人々や世界を組み合わせることが求められます。これを実現できるのは、アイブと彼のチームだけです。プロセスのあらゆる局面において、一層のサポートを提供してくれるでしょう」と語っている。