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2025.06.03 15:29
広島県尾道市に本社を置くStapleは、東京・日本橋人形町にて宿泊施設「SOIL Nihonbashi Hotel」を2025年9月に開業する。周辺エリアでSOILが展開するさまざまな施設と連携しながら、地域住民と観光客が心地よくつながる「分散型ローカル複合施設」の構築を目指す。
分散型ローカル複合施設「SOIL Nihonbashi」
Stapleはこれまで、広島・瀬戸田や山口・長門湯本などにおいて、地域の魅力を伝えるために、地域住民や観光客などの多様な人々がゆるやかにつながる「ご近所」のような空間づくりを手がけてきた。
「SOIL Nihonbashi Hotel」が立地する東京・日本橋人形町は、江戸時代に商業と商人文化の中心地として栄え、現在も老舗商店や路地の風景が色濃く残るエリアである。同社はこの地で、2021年よりコワーキングスペース「Soil work」やベーカリーカフェ「Parklet Bakery」、ワインショップ「timsum」などを展開してきた。
ホテルエントランスイメージ
今回は、分散型ローカル複合施設「SOIL Nihonbashi」を充実させるため、同ホテルをオープン。武田清明建築設計事務所が設計を手がけ、植物をふんだんに取り入れた、自然を感じる宿泊施設をつくり上げる。
この地域には、昔から植物を株分けして栽培する習慣があり、路地裏には今なお100種類以上の植物の鉢植えが並ぶという。これを「路地裏園芸」と名づけ、同ホテルにも多様な植物を配置。建物に巻きつくように植栽を施し、街に面した1階にも植物を並べることで、街と建物が溶け合うような情景を創出する。
日本橋人形町の路地裏
リサーチで見つけた100種を超える植物
糸魚川の石たち
staple planter
ピッツェリア「Pizza Tane」(ホテル1F)
客室は、5タイプ・計14部屋を用意。室内もたくさんの植物で飾り、心地よい滞在を演出する。さらに、Stapleのデザインユニット「Staple Studio」がデザインを手がけたオリジナルのプランターや、花壇をモチーフにした赤土色のベンチなどを配置し、細部までこだわった空間を構築する。
「Studio Double」
低層階に位置し、街の暮らしの音や賑わいがほんのり届くダブルベッドルーム。
「Studio Queen」
ゆったりとした広さのスタジオクイーン。
「Studio Double with Bathtub」
高層階の角に位置する、レンガタイルがアクセントのバスタブ付きルーム。
「Studio Queen with Bathtub」
高層階に位置し、眺望と静けさを兼ね備えたバスタブ付きルーム。
「Park view Loft」
最上階、ワンフロア一体のスイートルーム。
SOIL Nihonbashi Hotel
- 所在地
- 東京都中央区日本橋人形町3丁目2−4
- 開業
- 2025年9月1日(月)(予定)
- 延床面積
- 579㎡
- 詳細
- https://www.instagram.com/soil_nihonbashi/