「路地裏の園芸」を演出する複合施設
武田清明が手がけた「SOIL Nihonbashi Hotel」開業

広島県尾道市に本社を置くStapleは、東京・日本橋人形町にて宿泊施設「SOIL Nihonbashi Hotel」を2025年9月に開業する。周辺エリアでSOILが展開するさまざまな施設と連携しながら、地域住民と観光客が心地よくつながる「分散型ローカル複合施設」の構築を目指す。

分散型ローカル複合施設「SOIL Nihonbashi」

「SOIL Nihonbashi Hotel」が建つ東京・日本橋人形町は、江戸時代に商業と商人文化の中心地として栄え、現在も老舗商店が軒を連ね、昔ながらの路地風景が色濃く残るエリアだ。同社は2021年からこの地で、コワーキングスペース「Soil Work」、ベーカリーカフェ「Parklet Bakery」、ワインショップ「timsum」などを順次開業し、分散型ローカル複合施設としての機能を広げてきた。

ホテルエントランスイメージ

今回この地の魅力を観光客にも知ってもらおうと、ホテルを新たにオープンする。設計は武田清明建築設計事務所が担当。この地域には、昔から植物を株分けして栽培する習慣があり、路地裏には今なお100種類以上の植物の鉢植えが並ぶという。これを「路地裏園芸」と名づけ、同ホテルにも多様な植物を配置。建物を包み込むように植栽を施し、街に面した1階にも植物を並べることで、街と建物が溶け合うような情景を創出する。

日本橋人形町の路地裏

リサーチで見つけた100種を超える植物

客室は5タイプ・全14室を計画中で、室内には多彩な植物を配し、宿泊者が自然を感じながら快適に過ごせる空間を目指している。さらに、Staple のデザインユニット「Staple Studio」が手がけるオリジナルプランターや、花壇をモチーフにした赤土色のベンチを設置する予定で、細部までこだわった空間づくりを進めている。End

「Studio Double」
低層階に位置し、街の暮らしの音や賑わいがほんのり届くダブルベッドルーム。

「Studio Queen」
ゆったりとした広さのスタジオクイーン。

「Studio Double with Bathtub」
高層階の角に位置する、レンガタイルがアクセントのバスタブ付きルーム。

「Studio Queen with Bathtub」
高層階に位置し、眺望と静けさを兼ね備えたバスタブ付きルーム。

「Park view Loft」
最上階、ワンフロア一体のスイートルーム。

SOIL Nihonbashi Hotel

所在地
東京都中央区日本橋人形町3丁目2−4
開業
2025年9月1日(月)(予定)
延床面積
579㎡
詳細
https://www.instagram.com/soil_nihonbashi/