more trees「KODACHI」

「都市と森をつなぐ」をキーワードに国内22カ所・海外2カ所で森林保全を行う一般社団法人 more treesは、代表で建築家の隈 研吾がデザインを手がけた新作プロダクト「KODACHI」を、2025年6月25日（水）に販売開始した。

KODACHIは、単にモノを置くためだけではなく、使う人の想像力をかき立てる「小さな森」のような家具。天地や前後を入れ替えられるため、何をどこに置くか、どう組み合わせるかは使う人次第。柱はランダムに配置されており、遊び心のある表情を生み出している。

素材には、北海道産のシナ合板を使用。木材の伸縮が少なく、棚などの組立式プロダクトに適していることから、無垢材ではなく合板を採用した。また、機械加工を多く取り入れることで、熟練技術に依存せず若手や新たな担い手が制作に関われるものづくりを目指した。

隈は、「木々の中に浮かんでいるような棚をデザインした。以前デザインしたTSUMIKIの断面を縦に伸ばして柱とし、それを棚板のエッジに沿ってランダムに配置することで、棚の上に置かれた『もの』が柱によって見えたり隠れたりする…。そんな森の中で『かくれんぼう』をしているような、楽しげな風景を生み出したいと考えた」とのメッセージを寄せている。

また、１個購入するごとに、日本の山に苗木が1本植樹されるプロジェクトも実施。ものづくりの担い手を育て、日本の豊かな木の文化を未来へ手渡していくなど、人と自然、都市と森、現在と未来の「かけはし」となる国産材プロダクトとなっている。