JAMES BURY DESIGN OFFICEによる
サステナブルな家具シリーズ「Extrud.」

「Extrud.」

プロダクトデザイナーのビューリー 薫 ジェームス(JAMES BURY DESIGN OFFICE)は、サステナブル素材による新しい家具シリーズ「Extrud.(エクストルード)」をこのほど発表した。

同シリーズには、岐阜県多治見市のタイルメーカー・エクシィズが開発した、都市ゴミや企業廃棄物、廃粘土を高温で溶かして生成したリサイクル素材「ecorevo(エコレボ)」を使用。日本の伝統的なタイル製造技術「湿式押出成形」を応用し、タイル用金型で原料の押し出し量を調整することで、新しい形の家具やオブジェクトに仕上げている。

今回は、5つのアイテムをラインナップ。「ランプ」は、90角タイルの押し出し型を用い、通常は15mmでスライスされる素材を500mmまで押し出すことで、力強く素材感あふれる支柱を実現した。シェードにはカリモク家具のサステナブル素材を使用し、タイルの素朴で質感豊かな表面と、木材の温もりのコントラストを生み出している。

「Lamp」 H1200mm x W210mm x D210mm

「シェルフ」は、押出成形時に背合わせで成形されるタイル独特の形状をそのまま活用。目地材や素地はオーダー時に指定でき、さまざまなバリエーションに対応が可能だ。ガラスにはグレー強化ガラスを使用し、タイルの重厚感とガラスの軽やかさの絶妙なバランスを表現した。

「テーブル」は、多治見の押出成形技術により、天板の高さまで一体で成形。シンプルなフォルムに加えて、脚部にはラッシングベルトを巻き、機能性とデザイン性の両立を図った。

「Shelf」 H1050mm x W140mm x D400mm

「Table」 H420mm x W900mm x D900mm

「Vase」 H300mm x W130mm x D110mm

「Cover」 H300mm x W260mm x D250mm

また、「フラワーベース」は、鮮やかな目地材の色がアクセントになっており、内部にはガラス管を配置することで、水漏れを防いでいる。一方、「プランターカバー」は、底がないため、植物の回転や水の溜まった受け皿の取り替えが容易に行える。End