20組の建築家たちによるグループ展
「新しい建築の当事者たち」ギャラ間で開催

NEWS ｜展覧会 / 建築

2025.07.15 10:10

TOTO ギャラリー・間

エルサ・エスコベド

三井嶺

三谷裕樹

東京都港区のTOTO ギャラリー・間は、20組の建築家たちによるグループ展「新しい建築の当事者たち」を、2025年7月24日（木）から10月19日（日）まで開催する。

同展は、2025 大阪・関西万博において、休憩所やトイレ、サテライトスタジオなどの設計業務の公募型プロポーザルで選ばれた、1980年以降生まれの建築家たちのグループ展である。大阪・関西万博での施設実現への取り組みを、図面や模型などの資料や語られた言葉を通じて紹介する。

施設検討段階のドローイング
© 「新しい建築の当事者たち」出展者

施設実現のプロセスでは、「仮設建築物をつくる」という前提のもと、社会や建築に対する「問い」を立て、自らの仮説を手がかりに答えを導き出そうとする試行錯誤を行なった。産業化された建設や流通への挑戦、歴史とのつながり、素材の循環や既存技術の更新、そして多様な人々を受け入れる場としての建築のあり方などといった問いは、今日の建築の状況と課題を示すものでもある。

それと同時に、自身のもとに届く賛否を交えたさまざまな意見を引き受けながら、プロジェクトの実現に向けて関与を続けてきた。万博に限らず、社会課題が複雑化して先行きの見えない時代においては、こうした課題への向き合い方が建築を刷新していくひとつの原動力となる。

展覧会に向けたディスカッション風景
© 根本友樹

展示検討中の様子（模型とモックアップ）
© Jumpei Suzuki

20組の建築家たちは、どのような問いを立て、複雑な状況に対峙しながら、案を実現させてきたのか。彼らの作品から見えてくるのは、今日の複雑な社会状況に主体的に関わり、応えようとする「新しい建築の当事者像」である。 End

展覧会「新しい建築の当事者たち」

会期: 2025年7月24日（木）～10月19日（日）
開館時間: 11:00～18:00
休館日: 月曜・祝日・夏期休暇（8月11日（月）～8月18日（月））
入場料: 無料
監修: 平田晃久
アドバイザー: 藤本壮介
出展者: ［GROUP］井上岳、棗田久美子、齋藤直紀、中井由梨、赤塚健
［大西麻貴+百田有希 / o+h］大西麻貴、百田有希
［KIRI ARCHITECTS］桐圭佑
［工藤浩平建築設計事務所］工藤浩平
［KUMA＆ELSA］隈翔平、エルサ・エスコベド
［studio m!kke +Yurica Design and Architecture+Studio on_site］小林広美、竹村優里佳、大野宏
［小俣裕亮建築設計事務所／new building office］小俣裕亮
［KOMPAS］小室舞
［t e c o］金野千恵
［斎藤信吾建築設計事務所+Ateliers Mumu Tashiro］斎藤信吾、根本友樹、田代夢々
［axonometric］佐々木慧
［一般社団法人コロガロウ／佐藤研吾建築設計事務所］佐藤研吾
［PONDEDGE+farm+VOID］鈴木淳平、村部塁、溝端友輔
［ナノメートルアーキテクチャー］野中あつみ、三谷裕樹
［MIDW+Niimori Jamison］服部大祐、新森雄大
［AHA 浜田晶則建築設計事務所］浜田晶則
［萬代基介建築設計事務所］萬代基介
［三井嶺建築設計事務所］三井嶺
［山田紗子建築設計事務所］山田紗子
［米澤隆建築設計事務所］米澤隆（筆頭建築家五十音順）
会場: TOTOギャラリー・間（東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F）
詳細: https://jp.toto.com/gallerma/ex250724/index.htm