NEWS | インテリア
2025.10.08 13:46
「Presence」
SO KOIZUMI DESIGNの主宰の小泉 創は、写真スタジオであるクッポグラフィー高輪スタジオのために制作したベンチ「Presence」を発表した。
「人が主役の美術館」を理念とする同スタジオに設置されるこのベンチは、座るという本来のベンチの機能をもちながら、空間に強い存在感を放つオブジェとしてデザインされている。直線と曲線が交わるフォルムは彫刻的であり、ステンレスの冷たく硬質な質感は、人が座ることで温もりを際立たせ、そこにいる人の存在そのものを引き立てる。
造形は、複雑な三次曲面ではなく、円柱を削り出すことで生まれ、そこから生み出された自然な曲線が特徴だ。プリミティブな要素を出発点とすることで、造形美と制作における実現性を両立させている。
小泉はこれまで、素材や構造の意味を問い直し、空間や家具を通じて人とモノとの新しい関係性を探ってきた。「Presence」もその延長にあり、実験的かつ概念的なアプローチをベンチという日常的な存在に重ねることで、機能と表現の境界を揺さぶる新たな視点を提示している。
Presence
- サイズ
- W1800×D400×H420mm
- 素材
- ステンレス
- 詳細
- https://www.sokoizumi.com/