Wes Anderson: The Archives © Luke Hayes for the Design Museum

ロンドンのデザイン・ミュージアムでは、映画監督ウェス・アンダーソンの初の包括的な回顧展「Wes Anderson: The Archives」を2026年7月26日（日）まで開催している。30年にわたるキャリアを横断し、制作プロセスと視覚的世界を紹介する。

Wes Anderson at the Design Museum © Matt Alexander/PA Media Assignments

展示では、構想段階のアイデアから完成に至るまでの制作過程を、脚本、ストーリーボード、スケッチ、模型、プロップ、衣装など700点を超える資料で辿る。

Wes Anderson: The Archives © Luke Hayes for the Design Museum

キャンディピンクの『グランド・ブダペスト・ホテル』の模型、『アステロイド・シティ』の自動販売機、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』でマーゴット・テネンバウム役のグウィネス・パルトロウが着用したフェンディのファーコート、『ファンタスティック Mr.FOX』のMr.FOXが着用したコーデュロイスーツなどが展示されている。また、1993年制作の初の短編映画『ボトル・ロケット』も上映される。

Wes Anderson: The Archives © Luke Hayes for the Design Museum

本展は、デザイン・ミュージアムがアンダーソンの個人アーカイブへのアクセスを得て実現したもので、これらの資料の多くは英国で初めて公開される。完成品だけでなく制作途中の資料や模型も含まれ、アンダーソンが作品で用いる人形やストップモーション・アニメーションといった伝統的な手法にも焦点を当てている。